倉敷中央病院−女性泌尿器外来
 疾患と治療 間質性膀胱炎

はじめに

数年前まで本邦では非常に珍しい病気であり、原因不明のよくわからない病気と考えられてきました。感染性膀胱炎のような症状があるものの、尿検査が正常であることが多いため、治療の必要はないとか精神的な病気と診断されることが多かったのです。しかし最近は決して珍しい疾患ではないと考えられるようになってきました。

診断

問診:今までの経過、嗜好品などをお伺いします。
頻尿・尿意切迫感・膀胱痛が特徴的な症状です。
排尿記録:排尿した時刻と排尿量を記録します。
症状スコア:現在の症状に点数をつけます。

以上3項目から間質性膀胱炎が疑われたら麻酔下膀胱鏡検査を行います。

治療

膀胱水圧拡張術を基本として内服薬、膀胱内注入療法を必要に応じ併用しながら治療していきます。

手術

膀胱水圧拡張術(前項、麻酔下膀胱鏡検査)
まず初めに間質性膀胱炎の診断と治療を兼ねて行います。これにより約90%の方に症状の改善をもたらします。潰瘍がある場合には、潰瘍部レーザー焼灼術を追加します。

内服薬

トシル酸スプラタスト(抗アレルギー薬:膀胱粘膜の慢性炎症を抑制)
抗うつ剤(膀胱知覚、排尿反射を抑制) など

膀胱内注入療法

局所麻酔薬を膀胱内に注入してから以下のような薬剤を膀胱内に注入することがあります。
ステロイド
DMSO
ヘパリン