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頭頸部外科のご紹介

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01概要


主任部長   玉木 久信

頭頸部とは英語のhead and neckを訳したものです。この領域は首から上の構造のことですが当科は脳と眼球と歯を除いた頭頸部領域の外科的治療、主に癌治療を担当します。当院では耳鼻咽喉科で取り扱う腫瘍性疾患の手術を耳鼻咽喉科医師と共同で行っています。



02診療内容

国際対癌連合(UICC)の取り決めで癌はその発生部位で大きく11の領域に分類されます。頭頸部領域はその1つで耳鼻咽喉科領域に一致します。我々は耳鼻咽喉科領域、即ち、耳、鼻、咽頭、喉頭などのがん治療を専門としています。頭頸部領域は生物としてまた人間として生きていく上で重要な機能を持った臓器を多く含みます。すなわち生命維持に必要な呼吸と嚥下、感覚機能として嗅覚、味覚、聴覚、平衡感覚、さらにコミュニケーションに重要な発声、構音、表情造りなどの重要な機能の溜り場です。また他人に見られる部位であることもその特徴の一つです。

ここに発生する癌は日本頭頸部癌学会の『頭頸部癌 診療ガイドライン』に従うと口腔癌、上顎癌、上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭癌、喉頭癌、甲状腺癌、唾液腺癌、原発不明頸部転移癌に分類されます。この他にも上顎癌以外の鼻副鼻腔癌、頸部食道癌、聴器癌などがあります。これらの治療には腫瘍の制御、機能の温存、整容の3つのことを考える必要があります。腫瘍の制御のためには十分な切除が必要ですが機能温存の為には切除範囲の可及的な縮小、神経血管の温存、機能的再建、整容面で考えると適切な切開、アプローチの工夫、整容的再建といったことも手術計画の中で大きな要素となります。多くの要素に対処するため放射線科、形成外科、脳神経外科、外科、リハビリテーション科などと密接な連携のもとに治療に取り組んでいます。形成外科による血管吻合による遊離組織移植を数多く行っており機能や形態の保存に努めています。

また、病状が同じ程度であっても、患者さんの身体状況、考え方、仕事や家族などの社会的状況などが個々に異なるため画一的な治療は避け、手術、放射線治療、化学療法を組み合わせて、患者さん個々の条件に合った治療法を選択するようにしています。

03得意分野

咽頭癌の治療

嚥下機能、音声機能の温存に努めています。放射線治療が有効と考えられる症例は積極的に放射線治療科へ紹介し2週に1度の合同カンファレンスで治療戦略を検討します。

舌癌、口腔底癌の手術

口腔癌は本邦では2015年には7,800人が罹患しており40年前に比べて3倍以上に増加しています。舌癌、口腔底癌などの口腔癌の多くは手術が第一選択となります。深部病変のある進行例では下顎骨を含めた拡大切除を行う必要があります。拡大切除には再建が必須であり形成外科と共同で血管吻合による遊離組織移植を用いた再建を数多く行っています。

鼻副鼻腔の手術


紫色は腫瘍 緑色は切除範囲

顔面の枠組みを形成する上顎骨などの骨の切除を要する際は術前に専用ソフトを用いて病変を3Dオブジェクト化し仮想空間で切除線を決めて手術を行います。このプロセスにより切除は必要最小限となり術後の顔面の変型を最小限に抑えることができます。


鼻副鼻腔腫瘍の内視鏡手術

鼻副鼻腔乳頭腫や周囲組織浸潤の少ない扁平上皮癌に対しては積極的に内視鏡手術を取り入れ、根治性を落とさずに低侵襲な手術を行っています。

甲状腺癌の治療

内分泌代謝科と密接な連絡を取り当科では外科的治療を行っています。手術件数は西日本有数の実績があります。可能な限り、神経、副甲状腺など臓器の温存に努めており反回神経温存の成績は極めて良好です。

頭蓋底手術

副鼻腔癌頭蓋底浸潤、聴器癌などの頭蓋底悪性腫瘍に対して脳神経外科、形成外科と共同で広範頭蓋底手術を行っています。患者自身の頭蓋骨を専用ソフトで3Dオブジェクト化したしたものを3Dプリンターで実際に造型し実物大3D模型を作製します。手術計画を練る際に他科との情報共有に有用です。3D模型は手術の際は手術室に持ち込み手術支援に用います。拡大手術の他にも経鼻内視鏡下の頭蓋底手術も行っています。


ナイロン製実物大3D模型に骨切り線等を書き込む


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