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放射線治療科のご紹介

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01概要


主任部長   板坂   聡

放射線治療科は主に悪性腫瘍に対して根治治療から緩和治療まで幅広く治療を行っています。当院の放射線治療は、1992年に外部放射線治療装置(リニアック)と腔内照射装置(RALS)、そしてCTシミュレータおよび治療計画装置を放射線治療室に導入して本格的に始まりました。増加する放射線治療のニーズに合わせ、2017年3月からはリニアック3台体制となり、今まで以上に多くの方に高精度な放射線治療を提供できる体制が整いました。最新の放射線治療を提供することで、がん治療の3本柱の一つとして他科とも協力しながら、集学的がん治療に力を注いでいます。

スタッフ  
常勤医師
4名
非常勤医師
3名
診療放射線技師
12名
物理士
4名
医学物理士 専任
1名
看護師
5名

02診療内容

多種の癌に対して各診療科と連携しながら放射線治療を行っています。放射線治療技術の進歩は日進月歩ですが、積極的に放射線治療の高精度化に取り組み、治療成績の向上とともに副作用の低減を目指しています。当院で行っている高精度放射線治療について紹介します。

1)画像誘導放射線治療:IGRT

    治療直前にリニアックに付随した診断X線装置を用いてX線写真やコーンビームCT(CBCT)を撮影し、治療計画時の基準画像と比較することにより、寝台位置のわずかなずれも確実に算出して修正を行うシステムです。IGRTは2010年から全装置で臨床稼働しています。

2)強度変調放射線治療:IMRT
図1 前立腺IMRT線量分布図
矢印:直腸後部の線量を低減
前立腺IMRT線量分布図

    同じ照射野内での放射線の強度をあえて不均一に変える(変調する)ことにより、病変への線量集中性を高めようとする治療法です。これにより腫瘍に多くの線量を集中させ、その近傍にある正常臓器の線量を最小限にすることが可能です(図1)。治療を行う際には十分な経験と事前検証が必要です。当院では2005年よりIMRTを開始しました。主として前立腺癌、頭部及び頭頸部の腫瘍に対する治療に用いていますが、腹部や骨盤領域等にも利用しています。2011年からはIMRTの方式を固定多門から回転IMRT(VMAT)に順次変更し、一般照射と変わらない短時間でIMRTの施行が可能となりました。


3)定位放射線治療(1回照射:SRS、分割照射:SRT)
図2 肺癌 定位放射線治療の1例
ビーム配置
ビーム配置
線量分布図
線量分布図

    多方向から腫瘍のみを狙って線量を集中させ、1回大線量を投与する治療法で、当院では1995年から頭部の定位放射線治療に取り組んできました。また2005年7月からは前述したIMRT技術を応用した定位的強度変調放射線治療も開始しました。
    体幹部の定位放射線治療は2005年4月より治療を開始しています。小さな肺腫瘍、肝腫瘍が主な対象です。(図2)

     


2016年 原発巣別新規治療患者数

部位 2016年度新規件数
肺癌
210
乳癌
145
泌尿器腫瘍
168
消化器腫瘍
82
頭頸部腫瘍
46
婦人科腫瘍
28
血液疾患
66
脳・脊髄腫瘍
7
その他
33
合計
785

2016年 高精度放射線治療件数の推移

  2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
総患者数
606
717
702
724
786
785
定位放射線治療
39
54
50
38
59
75
IMRT
100
157
139
135
161
184

2016年 高精度放射線治療の疾患内訳

  2016年 件数
定位放射線治療 頭部
49
体幹部
26
合計
75
IMRT 前立腺
116
頭頚部
51
頭部
6
その他
11
合計
184

放射線治療の装置について

リニアック2台体制のもと放射線治療を行っています。

 1) 外部放射線治療装置(リニアック)

VARIANメディカルシステムズ CLINAC iX a) VARIANメディカルシステムズ
   TrueBeam STx

中心部に2.5mm 幅のマルチリーフコリメーターを装備しており、小さい腫瘍であっても腫瘍のみに限局した照射野の形成が可能です。高線量率X線出力の恩恵で、特に定位照射において治療時間の短縮が可能です。IGRTや呼吸同期照射、VMAT等の高精度放射線治療が実施可能な最新型放射線治療装置です。

VARIANメディカルシステムズ CLINAC iX b) VARIANメディカルシステムズ
   CLINAC iX

診断X線装置(OBI)を用いたX線写真やコーンビームCTが撮像可能なだけではなく、ExacTracシステムを追加導入することで高精度にIGRTが可能となっています。広範囲に広がる悪性腫瘍に対してもVMATが可能な高精度放射線治療装置です。


VARIANメディカルシステムズ CLINAC 21EX-S c) VARIANメディカルシステムズ
   CLINAC 21EX-S

高速・高精度にIGRTが可能なExacTracシステムを追加導入しており、自動寝台移動による位置ずれ補正が可能な高精度放射線治療装置です。低エネルギーの治療X線を有することで、特に頸部や乳腺などの体圧の薄い箇所への照射に有用な高精度放射線治療装置です。



 2) 高線量率小線源治療装置

ニュークレトロン社 マイクロセレクトロンHDR
子宮頚癌の腔内照射を行います。CT画像を用いた治療計画(IGBT)にも対応しています。



 3) CTシミュレータ

GEヘルスケア社 Optima CT 580WGEヘルスケア社 Optima CT 580W
大口径の放射線治療計画専用16列MDCTで、呼吸性移動を伴う胸腹部腫瘍に対して高精度放射線治療を実施する際に有用な四次元CT(4DCT)の撮影も可能です。



 4) X線シミュレータ

島津メディカルシステムズ SAT-10
透視下で腫瘍の呼吸性移動の確認などに用いています。





スタッフ

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