倉敷中央病院 総合周産期母子医療センター地域がん診療連携拠点病院災害拠点病院
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 レジデント広場−ジュニアレジデント研修プログラム 平成24年度

当院では、卒後臨床研修の必修化に3年先立ち、平成13年度からジュニアレジデントの公募制ローテイト研修プログラムを実施してきた。院内の指導医・上級医の献身的な努力もあり、当院独自の初期研修プログラムに対する評価は高まっていった。

平成15年度から公募によるシニアレジデント制を実施して、各診療科専門医を目指す教育研修体制を整備し、さらに院内での屋根瓦方式の指導体制を目指した。平成16年に初期臨床研修が必修化された後も指導体制や評価システム、救急外来研修などの見直しと改善を重ねてきた。現在その成果が現れ、ジュニアレジデント54名、シニアレジデント約140名と、多くの若手医師が集い切磋琢磨する教育研修病院としての役割が大きくなりつつある。

このプログラムに掲載されたカリキュラムは、これまでの指導医・上級医、そしてプログラムを修了したレジデントたちの努力と工夫の賜物であり、今後も引き続き見直しと改善の対象であると考えている。

  1. プログラムの名称
    1. 倉敷中央病院ジュニアレジデント研修プログラム―内科系総合コース
    2. 倉敷中央病院ジュニアレジデント研修プログラム―内科系選択コース
    3. 倉敷中央病院ジュニアレジデント研修プログラム−小児科コース
    4. 倉敷中央病院ジュニアレジデント研修プログラム―外科系コース
    5. 倉敷中央病院ジュニアレジデント研修プログラム―産婦人科コース

  2. 研修目標
  3. 卒業後、医師免許取得後2年間の初期臨床について研修する。厚生労働省が提示した「臨床研修の到達目標について」に掲げる目標を達成できる内容とした。基本的方針としては、当院の地域での役割を踏まえ、地域の基幹病院を支える医師の養成を念頭に置いた。従って、プライマリケアを重視し、かつ専門医として社会に貢献できる医師を目指す能力を身につけられるカリキュラムとしたことが特徴である。

  4. 研修計画とプログラム
  5. 各専門医制度を考慮し、希望に沿った研修内容が選択できるように5つのコースに分けて募集を行う。定員は合計32名である。

    プログラムの概略
    募集コース 募集人数 内容のポイント
    内科系総合コース 11名

    内科認定医を目指し、総合的に各専門内科を幅広く研修する

    内科系選択コース 2名

    内科系各診療科(放射線科・病理検査科など)を目指す

    小児科コース 3名

    小児科に重点を置いて研修を行う

    外科系コース 14名

    外科系一般(耳鼻科・眼科なども含む)の初期研修を目指し、希望科研修を含む

    産婦人科コース 2名

    産婦人科に重点を置き、さらに新生児・周産期管理も含めた広い研修を行う

    すべてのコースで1年目として必須科目である内科(6ヶ月)、救急・麻酔科(2−3ヶ月)に加えて、小児科・産科(2−3ヶ月)の研修を行う。その上で2年目には8ヶ月の希望する専門診療科研修を中心とした専門科・関連科研修を行う。さらに精神科と地域医療研修(それぞれ1ヶ月間)と2ヶ月間の救急研修を行う。内科系総合コースは、2年間を通して全8科の内科専門診療科での研修を行う。希望科研修には、当院の全ての科が対応できるようにした。

    精神科研修として岡山県下の精神病院(慈圭病院、岡山県精神科医療センター、ももの里病院)に協力を依頼して、1ヶ月の研修を行う。地域医療研修では倉敷リバーサイド病院及び協力医療機関での1ヶ月の研修を行う。

    研修評価に関しては、2ヶ月ごとに総合相互評価を行っている。さらに研修項目のチェック及び評価を当院独自の研修ノートで行う。また、重要な研修項目(救急蘇生、災害医療、医療安全、チーム医療など)については、2年間を通じて横断的カリキュラムでも研修する。

    2年目の研修が修了すれば、評価のうえ、修了証書を授与する。当院には公募制のシニアレジデント制度があり、これへの応募が可能である。

    各コース別の2年間ローテイト ローテーション例は別紙参照
    1.内科系総合コース:11名
    1年目 内科研修 6ヶ月
    救急・麻酔科 2ヶ月
    内科研修 2ヶ月
    小児科 1.5ヶ月
    産婦人科 0.5ヶ月
    2年目 精神科 1ヶ月
    地域医療 1ヶ月
    救急医療センター研修 2ヶ月
    専門科・関連科研修 8ヶ月
    2.内科系選択コース:2名
    1年目 内科研修 6ヶ月
    救急・麻酔科 3ヶ月
    小児科 1.5ヶ月
    産婦人科 0.5ヶ月
    希望科 1ヶ月
    2年目 精神科 1ヶ月
    地域医療 1ヶ月
    救急医療センター研修 2ヶ月
    専門科・関連科研修 8ヶ月
    3.小児科コース:3名
    1年目 内科研修 6ヶ月
    救急・麻酔科 3ヶ月
    小児科 2.5ヶ月
    産婦人科 0.5ヶ月
    2年目 精神科 1ヶ月
    地域医療 1ヶ月
    救急医療センター研修 2ヶ月
    専門研修 8ヶ月
    4.外科系コース:14名
    1年目 内科研修 6ヶ月
    救急・麻酔科 3ヶ月
    小児科 1.5ヶ月
    産婦人科 0.5ヶ月
    希望科 1ヶ月
    2年目 精神科 1ヶ月
    地域医療 1ヶ月
    救急医療センター研修 2ヶ月
    専門研修 8ヶ月
    5.産婦人科コース:2名
    1年目 内科研修 6ヶ月
    救急・麻酔科 3ヶ月
    小児科 2ヶ月
    産科 1ヶ月
    2年目 精神科 1ヶ月
    地域医療 1ヶ月
    救急医療センター研修 2ヶ月
    専門研修 8ヶ月

    注意点:ローテイト順は原則に従いレジデント毎に委員会で決定する。これは基本パターンであり、一部変更もあり得る。

    内科ローテイトについて
    平成23年度から、内科研修のグループ化をやめ内科各専門診療科と疾患センター内での研修を行う。具体的には以下の8つの診療科・センターがある。原則として、2ヶ月間での研修となるが、1年目の6ヶ月経過以後は1ヶ月単位での内科研修を認めることとする。

    消化器センター
    循環器センター
    呼吸器センター
    脳神経センター
    血液内科
    糖尿病内科
    内分泌代謝リウマチ内科
    腎臓内科

    消化器病センター、循環器病センター、呼吸器センター、脳神経センターの内科研修では、それぞれ消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、脳神経外科の担当医として患者の診療にあたる機会がある。
    1年目の内科研修においては、上記のセンター内科研修を最低1つ選択すること。
    2ヶ月の研修を原則とするが、6ヶ月経過以後は1ヶ月単位での研修を認める。ただし外科系コースでは内科ローテートの機会を増やすため、6ヶ月以内でも1ヶ月研修を認める。
    内科系総合コースでは、2年間を通して全8科の内科専門診療科での研修を行う。

    専門研修・関連科研修
    それぞれのコースごとに、以下の専門科を一つ選択する。関連科研修は専門科と打ち合わせた上での研修を検討することとする。

    内科総合コース:下記の科から選択
    内科各専門臨床科
    (他の診療科を希望する場合には、別途相談)

    内科系選択コース:下記の科から選択
    病理検査科
    放射線科
    救急医療センター
    リハビリテーション科
    精神科
    臨床検査科
    (他の診療科を希望する場合には、別途相談)

    小児科コース:専門科研修は小児科にて行う。

    外科系コース:下記の科から選択
    外科
    整形外科
    皮膚科
    呼吸器外科
    産婦人科
    眼科
    心臓血管外科
    泌尿器科
    耳鼻咽喉科
    脳神経外科
    形成外科
    麻酔科
    (他の診療科を希望する場合には、別途相談)

    産婦人科コース:専門科研修は産婦人科にて行う。

    2年目の希望科研修は1科1ヶ月とする。ほとんどの科で対応可能である。従来多かったものとしては放射線科、臨床検査科、病理診断科などがある。

  6. 研修委員会など
  7. レジデントプログラム全体を管理調整する部署として、病院研修部内に医師教育研修委員会及び教育研修センターを設置している。医師教育研修委員会は、研修医の研修遂行に関する諸問題について議論し、提案などを行う。教育研修センターはその実務を執り行う。

    研修プログラムの統括責任者は小笠原敬三 院長とし、教育研修責任者は福岡 敏雄 医師教育研修委員長とする。各コースの責任者として、内科系総合コースは山本 博 副院長、小児科コースは桑門 克治 小児科部長、内科系選択コースは福岡 敏雄 救急医療センターセンター主任部長、外科系コースは伊藤 雅 外科主任部長、産婦人科コースは長谷川雅明 産婦人科主任部長が担当する。

  8. 指導体制
  9. パンフレットの、各科の研修カリキュラムに研修内容及び指導責任者を明記されている。各科の研修内容、評価については主任部長が最終責任を負う。科を越えた問題解決には、教育研修委員長があたる。

  10. 研修の記録及び評価方法
  11. 厚生労働省が提示した研修目標に準拠した研修手帳と、各科の評価票を研修ノートとしてまとめ、各ローテイト科で評価を記載する。教育研修委員会では、定期的に指導医と研修医が一堂に会する総合相互評価を行って、指導医及び研修医の意見を集約し、研修カリキュラムの点検を行う。

  12. 協力研修施設など
  13. 精神科研修には、岡山県下の精神病院(慈圭病院、岡山県精神科医療センター、ももの里病院)に協力を依頼して、1ヶ月の研修を行う。地域医療では、倉敷リバーサイド病院での研修に加えて、開業医などでの1ヶ月の研修を行う。

  14. その他:処遇、救急研修、修了後の進路など
  15. 処遇について:研修医公募規定に収載する。

    オリエンテーション:研修に先立って、実技実習やOSCEなどを取り入れたオリエンテーションを行い、スムースに研修に入れるように配慮している。

    救急当直:ジュニアレジデントの1年目は救急・麻酔研修中に救急外来で診療にあたる機会がある。また研修かによらず6月から救急外来での外来研修が開始される。9月から内科救急当直研修が開始される。いずれも必ず上級医・指導医と共に当直業務を行い直接指導・監督を受ける。2年目には救急センター研修中に、救急車を含む救急センター受診患者の初期対応を中心に診療に参加する。

    研修修了後について:研修修了後は、修了証書を授与する。修了後は、当院シニアレジデントコース(公募制)に応募する資格が与えられる。修了者は当院シニアレジデントのほか、他院の後期研修プログラムや大学院への進学など多彩な進路を選択している。

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