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 ジュニアレジデント日記

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内科E(呼吸器内科・血液内科)−ジュニアレジデント 森本智紀

2008.4.28

倉敷中央病院には内科専門診療科が8つあります。それを5つのセット(注)に分けて、それを2か月ずつ回る形になります。これは、なるべく効率よくローテーションして細切れになり過ぎないようにするためです。今、私は内科Eのセットでジュニアレジデント(初期臨床研修医)として最初の研修を受けています。内科Eは「呼吸器内科」と「血液内科」です。

この2つの内科診療科は医師を目指される皆さんにとって非常に興味のあるものだと思います。この2つの科がセットなのには理由があります。1つめのポイントは「がんに対する化学療法」、もう1つは「感染症対策」です。


呼吸器内科は肺炎や重症の呼吸不全の人が緊急で入院することも多いのですが、何といっても肺癌で入院される方が多いです。ひと言で肺癌といってもその組織型からstage、患者さんの背景に至るまで多岐にわたります。一方、血液内科は白血病と悪性リンパ腫が非常に多く、抗悪性腫瘍薬の使用方法も数多くあります。同じ1つの疾患でも様々な側面から様々なアプローチができるので、幅の広い知識と経験を得ることができます。

一方、抗悪性腫瘍薬による治療にどうしても付き物なのが感染症です。呼吸器内科はもともと肺炎などの感染症を多く扱いますが、血液内科でも感染症の予防は非常に重要です。化学療法の際には、普通の細菌感染症から真菌など、非常に数多くの感染症を常に念頭において対策を練る必要があります。もし発症してしまった場合には、病原菌の感受性を常に考えて最善の抗菌薬を選ばなくてはなりません。まさに「最善の治療法を最善のタイミングで」ということが至上命題になる、呼吸器内科と血液内科はそんな科です。

もちろん、がんや感染症ばかりが呼吸器、血液疾患ではありません。倉敷中央病院には他では見ることのないような症例も見られます。中には日本で3例ほどしか報告がない症例もあるなど、まさにこの病院は「症例の百科事典」と言える場所です。その中で「疾患の百科事典」とも言えるほど幅広く深い知識を持った先生方に指導していただくことができ、本当に勉強になります。ジュニアレジデントに対しては、さらに特別にシニアレジデントの先生が時間を割いてレクチャーしてくださるのも特徴です。ジュニアレジデント同士もさることながら、シニアレジデントやスタッフの先生とも親密なつながりがあり、お互いに色々と話して笑い合い、ともに向上していくところは他の病院ではそうないと思います。その面はカンファレンスの場においても発揮され、多くの議論が交わされその活発さに圧倒されます。血液内科ではカンファレンスにコメディカルの方も参加されるので、1人の患者さんを様々な角度から議論するので視野が広がるように思います。

一方手技の方も気管支鏡や胸腔穿刺、胸腔ドレナージ、骨髄穿刺などを最初のうちから積極的にやらせてもらい、少しは自信が出たような気がします。




血液内科病理カンファレンス


血液内科カンファレンス


呼吸器内科 発表のようす


研修仲間とともに

まだ最初の1か月が過ぎたところですが、この2つの科を回ることで、疾患に関することのみならず病院の仕組みやコメディカルの方とのコミュニケーションなど様々な角度から本当に多くのことを学ぶことができました。そして呼吸器内科と血液内科は日々進化している科なので、今この文章を読まれている皆さんが来られる時にはさらに充実した研修が受けられる場所になっていることと思います。


注:内科の5つのセットとは以下のとおりです。
内科A:消化器内科、内科B:循環器内科、内科C:神経内科/糖尿病内科
内科D:腎臓内科/内分泌代謝・リュウマチ内科、内科E:血液内科/呼吸器内科

内科総合コースではそれぞれ2か月ずつ計10か月、その他のコースでは3つ計6か月ローテーションします。

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