倉敷中央病院 総合周産期母子医療センター地域がん診療連携拠点病院災害拠点病院
サイト内検索
 
 
 研修体験記(ジュニアレジデント)

一覧に戻る

臨床検査科−ジュニアレジデント2年次 長永 真明

2010.7.15

倉敷中央病院の臨床検査科での研修と聞いて、みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?検査科というと採血をしたり、各検体を調べたりしている部署というイメージだと思います(少なくとも自分はそうでした)。ところが、超音波検査などの生理検査も行っていて、1ヶ月の研修中にそのトレーニングが受けられることを知り、腹部超音波が上手になりたいと思って臨床検査科を1ヶ月間ローテーションすることにしました。
実は、当院の臨床検査科は2年目の専門研修先として人気の部署になっています。実際に、2010年度は2年目研修医28名中10名が検査科での1ヶ月研修を受ける予定です。

最初に驚いたのは、当院の臨床検査科は11もの部署に分かれており、130名ちかい臨床検査技師が働いているということです。最先端のシステムを導入し、多種多様な業務を行っていました。細菌検査はもちろん、染色体検査まで院内で行っています。その一方で毎週水曜日には臨床検査科全体の朝礼、部署ごとや職種を越えた多くのカンファレンスがあり、積極的に意見交換を行っていました。

今回の研修では、超音波検査、心臓生理、細菌、血液・染色体、生化学、一般、輸血の各部署をローテーションし、勉強させていただきました。


それぞれの研修内容

超音波検査:腹部、甲状腺、乳腺、頸動脈エコーを行いますが、今回の研修では腹部エコーを行いました。最初のうちは各々の臓器の描出自体が困難でしたが、症例を積んでいくにつれ、綺麗に(?)描出できるようになり、ある程度病状評価が行えるようになりました。今後救急研修にあたり、積極的に腹部エコーを施行しようと思います。

心臓生理検査:壁運動、弁疾患の評価などを目的として、心エコーを行います。最初は心臓の断面を描出することが難しいですが、「手を固定する」ことで少しはうまくなったと思います。他に、心電図、運動負荷試験、肺機能検査などを行います。

細菌検査:グラム染色を行います。自分で検体(喀痰、尿など)を固定、染色し、鏡検します。繰り返し行うことで、原因菌の特定もある程度可能になりました。グラム染色以外にも各種培養法、PCRなど勉強することができました。

血液・染色体検査:血液検査の一連の流れを理解します。また血球鏡検、染色体構造の勉強をしました。

生化学検査:生化学検査の一連の流れを理解します。蛋白分画、薬物血中濃度、妊娠反応などの検査も理解します。

一般検査:尿検査、便検査を行います。他に、髄液・関節液検体の鏡検を行いました。



グラム染色をしています。
▲グラム染色をしています。
鏡検中です。
▲鏡検中です。
エコー練習中です。
▲エコー練習中です。

輸血:血液型、交差試験、不規則抗体スクリーニングを行いました。輸血の流れ(保存法、照射など)を理解します。

ざっと簡単に書いてしまいましたが、とにかく研修内容は幅広いです。
患者さんの診断、治療にあたって、各々の検査が重要なウエイトを占めている以上、「どういう仕組みで検査が行われているのか」、「検査の値、所見はほんとに正しいのか」など考え、理解することは非常に重要と思います。1ヶ月間と短い間でしたが、有意義な時間を過ごすことができ、指導していただいた臨床検査技師の皆さんに感謝しています。

最後にメッセージとして、分からないこと、困ったことがあれば、どんどん積極的に臨床検査技師さんに聞きに行きましょう。心強い味方になってくれますよ!

Copyright(C)2002 Kurashiki Central Hospital. All rights reserved.