倉敷中央病院 総合周産期母子医療センター地域がん診療連携拠点病院災害拠点病院
サイト内検索
 
 
 研修体験記(ジュニアレジデント)

一覧に戻る

救急医療センター −ジュニアレジデント2年次 横田 聡

2008.5.22

当院の救急研修は、1年目は準夜帯(17時−22時もしくは19時−24時)での時間外救急の研修、2年目は2か月間の救急医療センターへのローテーションがあります。また、当直業務も2年目から開始となります。


研修医1年目の救急研修

当院の1年目の救急研修は6月ごろより開始されます。指導医の前で自ら患者さんの診察を行い、鑑別疾患を考え必要な検査・治療を行います。いわば、自動車の仮免教習のようで、1人で診察を行えるようになるまでに何に注意をして診察を行わなければならないか、どのように考えて追加検査を行い診断を下し治療を行うかという診療のプロセスについて、その場その場で指導してもらいます。9月ごろからは、夜間の内科救急チームのリーダーであるシニアレジデント2年目(4年目の医師)について、指導を受ける研修が始まります。こちらは、最初は見学中心となりますが、慣れてきたころからは1人で問診から所見をとるところまでを行い、適宜、リーダーの医師と診療方針について相談し・確認を得て進めていくことになります。また、1年目の時間外救急研修は、上記の内科系研修の他にも、外科系合同科としてシニアレジデント1年目の医師とともに行う研修や、小児科でのシュライバー(記録係を行いながら、上級医の医師の診察を見学する)研修があります。

また、我々は経験していませんが、本年度より麻酔科のローテーション中に1日1人ずつ順番に昼間の救急医療センター業務の見学・研修が開始されました。


研修医2年目の救急研修

2年目になると当直業務が開始されます。内科救急チームの一員として17時〜翌朝9時までの夜間救急を担当します。救急医療センター、内科、および、地域医療(と一部の選択科)で研修中のレジデントが順番で担当し、月に2回〜3回程度になります。また、ローテーション中の診療科によっては各科の専門科救急の担当医として上級医とともに診療にあたる機会があります。さらに、ローテーションの一環として2か月間の救急医療センター研修が組み込まれています。こちらは、日勤帯(9時〜17時)の内科救急を担当することになります。この1日の流れについて説明します。


救急医療センター研修中の1日の流れ

朝8時に救急医療センターに集合し、前日の症例を全例プレゼンテーションしていきます。自分の症例を思い返し、一緒にローテーションしている他のレジデントの経験症例を共有することができます。また、救急外来の対応について、次回同様の症例に遭遇した際によりよい対応ができるように、総合診療科主任部長の福岡先生からアドバイスがいただけます。他の先生も、勉強になる症例がある際など、時々のぞきに来てくれます。

9時になりますと、前日の当直帯の患者さんを引き継ぎ、救急外来での診療をスタートします。11時までは専門科外来の受付が開いているので、救急車対応が主な仕事になります。11時以降の内科症例は全て救急医療センターで対応することになります。歩いてきた患者さんの中でも、軽度の感冒症状で経過観察のみで大丈夫な患者さんから、消化管出血やクモ膜下出血など緊急的に対応が必要な患者さんまで、重症度は様々です。救急車が立て続けに来てあわただしくなることも多いです。そのため、救急外来での適切な判断・処置には大きな緊張感と責任が伴いますが、我々が困った際には福岡先生・七戸先生・井上先生をはじめ各科の専門科の医師が適切な指導や助言をしてくださるので、心強いです。

17時を過ぎると、当直帯の医師に患者さんを引き継ぎ1日の診療が終わります。
救急医療センターローテーション中には、経験した症例で印象深いものを、救急症例検討会として院内で発表する機会があります。改めて症例を見直し、文献検索しその内容をまとめて発表することで、症例からより掘り下げて学ぶことができます。

当院では、研修1年目に救急当直がないことなどから、当院での研修で救急が弱いなどと言われることがあると聞きました。しかし、1年目の救急研修では、最初は準夜帯でのつきっきりの研修から、レジデント個人の習得状況に合わせてひとり立ちができるように徐々にステップアップしてく方式が取られています。そのおかげで、安心して経験を積み重ね力量をつけていけたように思います。さらに同期の医師との情報交換などが刺激になります。お互いの経験を共有することで切磋琢磨しながらよりよい救急対応ができるように成長していけるように思います。2年目の2か月間の救急医療センター研修は救急患者などの初期対応から担当しますが、手厚い指導が受けられる非常に充実したものです。2年目の終わりの時点では遜色ないものになるのではないでしょうか。

当院の救急研修内容についてはこちらもご覧ください。





朝の症例プレゼンテーション


空き時間には診察の練習


救急車の受け入れ


担当患者さんのカルテをチェック


シニアレジデントも交え意見交換


指導医・専門科医師に助言を求めます

Copyright(C)2002 Kurashiki Central Hospital. All rights reserved.