倉敷中央病院 総合周産期母子医療センター地域がん診療連携拠点病院災害拠点病院
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 形成外科のご紹介

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概要

形成外科は身体外表および顔面、また外傷、病気などによって生じた組織欠損を再建する外科です。部位の特性から機能的再建はもちろんですが、整容面にも最大限の配慮を行って治療を行っております。取り扱う疾患としては、顔面外傷・顔面骨骨折などの顔面外傷、唇裂・口蓋裂・小耳症・副耳などの顔面先天性異常、多指症・合指症などの手・足の先天性異常、皮膚の良性および悪性腫瘍・瘢痕(傷あと)などの皮膚外科、熱傷、皮膚潰瘍などのほか、顎変形症、臍突出(でべそ)、他科での切除手術による組織欠損再建、あざのレーザー治療など多岐にわたっております。下肢静脈瘤についても当科で診療を担当しております。

主任部長 青木久尚

診療内容

    患者数(2010年)
    外来平均患者数 46人/日
    入院平均患者数 8人/日
    入院平均日数 6.9日
    手術件数(2010年)
    入院手術 469件
    外来手術 521件
    形成外科疾患別入院患者数(2010年)

    皮膚の悪性新生物

    59

    皮膚の慢性潰瘍・四肢壊疽

    43

    顔面骨の骨折

    36

    リンパ系疾患

    33

    皮膚及び皮下組織の障害(瘢痕、外傷等)

    29

    軟部組織良性腫瘍(脈管系を除く)

    29

    眼瞼の障害(先天性、後天性)

    24

    下肢の静脈瘤

    24

    皮膚の良性新生物

    18

    耳、顔面及び頚の先天異常

    17

    熱傷

    15

    口蓋裂及び唇裂

    13

    皮膚感染症

    12

    血管腫

    10

    異所性蒙古斑

    10

    四肢の先天異常

    6

    形成外科術式別入院手術数(2010年)
    (他科入院の共同手術は含まず)

    皮膚、皮下組織腫瘍切除術

    58

    皮膚、皮下組織悪性腫瘍切除術

    44

    リンパ節生検

    32

    鼻骨骨折非観血的整復術

    22

    遊離植皮術(手以外)

    17

    下肢静脈瘤結紮・抜去術(Stripping)

    16

    創又は感染組織デブリートマン

    14

    皮膚ルビーレーザー療法

    14

    足趾切断術

    13

    副耳切除術

    11

    眼瞼下垂修復術(眼瞼挙筋短縮術による)

    10

    下肢静脈(大小伏在静脈)結紮術

    8

    瘢痕拘縮形成術(顔面以外)

    7

    有茎皮弁(皮膚再建)術

    7

    顎裂形成術(腸骨海綿体移植による)

    6

    眼瞼皮膚切除術

    6

    開放創縫合(皮膚移植を伴わない)

    5

    下腿切断術

    5

    眼瞼内反修復術

    5

    顔面神経麻痺修復術

    5

    血管腫パルス色素レーザー療法

    5



  1. 熱傷
  2. 軟膏による保存的療法を行うとともに、深度の深い熱傷や広範囲の熱傷に対し植皮術を中心とした手術を行います。手の熱傷ではより良い機能回復のため早期に手術を行います。救急医療センター、集中医療センターとの協力の下、広範囲熱傷についても受け入れを行っています。

  3. 顔面骨骨折および顔面軟部組織損傷
  4. 外傷による創の縫合処置から、鼻骨骨折、下顎骨骨折、頬骨骨折などの顔面骨骨折整復まで顔面外傷全般について当科を中心として診療を行っています。上顎骨折、下顎骨折、多発骨折など歯牙の咬合に関連する場合には歯科と協力して、眼窩骨折、多発骨折など視機能と関連する場合には眼科と、多発外傷の場合には関連各科とともに診療にあたっています。

  5. 唇裂・口蓋裂
  6. 唇裂初回手術から、口蓋形成手術、骨移植による顎裂形成手術、鼻形成術など、生下時より、成人しての最終的な治療まで対応しています。口蓋裂の場合には生後まもなくより当院矯正歯科と協力して口蓋床の装着や、顎裂治療をすすめていき、場合によっては上顎骨、下顎骨の骨切り手術を行う場合もあります。言語治療については近隣の医療機関を受診していただく場合もあります。

  7. 手・足の先天異常および外傷
  8. 当科では主に先天性の多指(趾)症、合指(趾)症を診療しています。その他、表面的な外傷や瘢痕拘縮、爪周囲の問題も診ていますが、腱、骨に損傷が及ぶような場合や、いわゆる「手の外科」は当院整形外科が担当しています。

  9. その他の先天異常
  10. 副耳、小耳症、耳瘻孔などの耳介周囲や、先天性眼瞼下垂症などの顔面の先天異常、臍突出、陥没乳頭、など躯幹表面の先天異常の診療を行っています。

  11. 母斑、血管腫、良性腫瘍
  12. 小さい腫瘍の場合には、ほとんどが外来手術で切除・縫縮術を行っています。皮下深部にある脂肪腫や、乳幼児の場合には短期間の入院局所麻酔手術、あるいは入院全身麻酔手術を行います。母斑の内、外科的切除を行うのは色素性母斑(いわゆる黒あざ)が主で、他の扁平母斑(茶あざ)、異所性蒙古斑・太田母斑(青あざ)、単純性血管腫(赤あざ)は第一にレーザー治療を行います。

  13. 悪性腫瘍およびその再建
  14. 扁平上皮癌・基底細胞癌・悪性黒色腫などの皮膚悪性腫瘍では確実に病変部を切除し、その欠損部を皮弁術や植皮術で再建することを行っています。場合によってはリンパ節廓清、放射線療法、化学療法を行う場合もあります。その他頭頚部癌を始めとした他科での悪性腫瘍切除後の欠損に対する、整容的、機能的再建にも積極的に取り組んでいます。

  15. 瘢痕、瘢痕拘縮、ケロイド
  16. ケロイドについてはステロイドの外用や局所注射を行い、改善が得られることもあります。手術療法の場合は術後に電子線照射(当院放射線科にて施行)を行うことが基本となります。肥厚性瘢痕、瘢痕拘縮についてはスポンジやサポーターを用いての圧迫で改善することもありますが、手術療法も行っています。

  17. 褥瘡、皮膚潰瘍
  18. 基本的には先ずは軟膏療法での治療を開始します。各種皮弁術や植皮術を行うこともありますが、褥瘡、皮膚潰瘍についてはその病態が複雑なものも多く、単純に手術で創を閉鎖すれば治療を終了できるというものではありません。褥瘡の場合には日常の生活習慣の改善や寝具、装具の見直しが必要になる場合が多く、そうしなければ一旦治癒しても簡単に再発を起こしてしまいます。皮膚潰瘍の原因に内科的疾患が基礎にある場合にはその治療が最優先されます。下肢の壊疽など、局所の血流が低下している場合には循環器内科や心臓血管外科でそれに対する治療を要する場合もあります。それもかなわない場合にはやむを得ず切断を行うことになりますが、当科では大腿の膝上切断まで対応しています。(股離断を要する場合は整形外科の担当になります。)

  19. 老人性眼瞼下垂
  20. 手術法としては挙筋短縮(前転)法を基本とし、余剰皮膚の切除も行い上眼瞼の挙上を行います。片側の場合は通院による手術も可能ですが、両側の場合は眼瞼腫脹のため通院が困難になる可能性もあり、腫脹の経過が判明するまでの2,3日の入院をおすすめしています。今後とも高齢化社会で増加してくる疾患と考えています。

  21. その他の手術
  22. 腋臭症手術(皮弁法)は保険診療で対応しています。両側の場合は入院手術を基本としています。リンパ浮腫に対するリンパ管、静脈吻合術も行っています。

  23. レーザー治療
  24. 単純性血管腫、莓状血管腫(以上色素レーザー)、扁平母斑、太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性異物沈着症(以上ルビーレーザー)に対してレーザー治療を行っています。血管腫については顔面では90%位に改善を認めますが、四肢や躯幹では改善率は60%位になります。太田母斑や異所性蒙古斑などのアザにはレーザー治療は非常に効果的でほぼ100%近く効果がありますが、扁平母斑は現在最もレーザーの効果が少ない疾患と言われ、10%位しか効果的ではありません。通院での治療(2010年実績:106件)になりますが、小児で広範囲の場合には入院全身麻酔下で行うこともあります。


その他

  1. 施設認定
    • 日本形成外科学会認定医研修施設

  2. 特殊な医療器械
    • レーザー装置:Vビーム(色素レーザー)、ルビーレーザー

  3. カンファレンスのご案内
  4. 倉敷褥瘡・皮膚潰瘍研究会
    褥瘡や難治性潰瘍の予防と治療の勉強会です。内科医・形成外科医・皮膚科医・外科医・看護師・訪問看護専門家などどなたでもご参加ください。

    上記、勉強会に関心のある方は、下記事務局にお問い合わせください。

    倉敷中央病院 形成外科
    Tel:086-422-0210

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