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 消化器内科(消化管・胆・膵グループ)のご紹介

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概要

消化器内科消化管・胆膵グループは、食道、胃、十二指腸、大腸の炎症性疾患と腫瘍性疾患に対する診断と治療、胆膵の炎症性疾患と腫瘍性疾患に対する診断と治療に主力を注いでいます。平成22年の入院患者は3,767名で腫瘍性病変では、胃癌316、大腸癌219、膵臓癌161、胆道癌80、食道癌157、大腸ポリープ591であり、炎症性病変では胃十二指腸潰瘍133、食道静脈瘤56、大腸憩室症94、虚血性大腸炎32、胆石症286、急性膵炎67、慢性膵炎42などとなっています。
消化器内視鏡検査総数は18,729件で、上部は12.366件、下部は5,157件となっています。

内視鏡を活用しての内視鏡治療の重要度は益々増加しており、当院では再診の技術を駆使して対応しています。癌の深達度診断に極めて有用と考えられる最新式の超音波電子内視鏡システムEU-M2000と超音波ガストロビデオスコープGF-UM2000を導入し、既存のミニチュアプローブと共に使用しています。また、FNA用に超音波装置EU-ME1とファイバースコープGF-UCT240を使用しています。新しい内視鏡技術であるNBIと拡大内視鏡H260Zを併用することで食道癌、胃癌の精密な診断を行っています。また、大腸隆起性病変の良悪性診断や癌の深達度診断に有用と考えられている、最新式のEVIS LUCERA内視鏡システムと大腸ビデオスコープCF H260AZIを導入しています。

いわゆる内視鏡手術には、潰瘍出血の止血、早期食道癌、胃癌、大腸癌の粘膜切除、食道胃静脈瘤硬化療法、内視鏡的総胆管結石治療、内視鏡的減黄術、内視鏡下胃瘻造設、金属ステントによる癌性狭窄解除などがあります。QOLを重視した、患者さんにやさしい治療を目指して、病院内外の連携をより一層深めていきたいと考えます。

主任部長 山本 博

診療内容

消化管出血に対する緊急内視鏡検査が24時間可能であり、胃・十二指腸潰瘍出血に対してHSE局注、マイクロ波凝固法、クリップ法、ヒートプローブ止血法、アルゴンプラズマ凝固止血法などの内視鏡的止血術を使用、胃潰瘍止血は96%の高い止血成功率を得ています。平成22年度の上部緊急内視鏡検査は127件でした。

H.pyloriの除菌療法 胃十二指腸潰瘍、低悪性度MALTリンパ腫に対して除菌治療を行っています。PPIの倍量投与、アモキシシリン、クラリスロマイシンによる三者併用療法を行っています。感染診断、除菌判定は培養法、迅速ウレアーゼテスト、鏡検法、抗体測定、尿素呼気試験により行っています。

早期胃癌の治療として、2cm下の潰瘍を伴わない粘膜内にとどまる分化型腺癌を絶対適応とし、粘膜下層剥離術を行っています(ガイドラインに沿って適応拡大し、治療をおこなうこともあります)。平成22年胃癌治療数101件。

早期食道癌については、粘膜表層(m1-m2)に限局する2/3週3cm下の表層癌を粘膜下層剥離術の絶対適応としています。進行食道癌については、手術が不可能な局所進行症例、手術に耐えられない症例を中心に、放射線治療室と連携して放射線治療と抗が剤を組み合わせた治療(化学放射線療法)を行っています。平成22年食道癌件数23件。

嚥下困難患者に対する経鼻チューブ栄養に代わるものとして内視鏡下胃瘻造設を行っています。30分程度で済み、患者QOLの点で有利です。平成22年治療症例数83件。

癌性食道狭窄に対して食道ステント挿入を行っています。また、術後の瘢痕狭窄、食道静脈瘤硬化療法後の食道狭窄、種々の癌性狭窄、アカラシアに対して内視鏡下バルーン拡張術を行っています。平成22年治療症例数37件。

大腸癌について、粘膜層に限局する大腸癌を内視鏡による粘膜切除の適応としていますが、最近では適応を拡大する傾向にあります。また、大腸腺腫のポリペクトミーは7〜8mm以上のポリープを適応としています。平成22年大腸粘膜切除とポリペクトミー治療数647件。

腸閉塞に対し、内視鏡によるイレウスチューブを挿入し、イレウス解除を行っています。平成22年治療症例数14件。

膵臓癌、胆道癌などによる悪性胆道閉塞、胆石などによる良性胆道閉塞に内視鏡的減黄術として内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(ENBD)、内視鏡的胆道ドレナージ(ERBD)を行っています。閉塞性化膿性胆管炎に対しては24時間緊急ドレナージの対応が可能です。手術不能の悪性胆道閉塞症例では、自宅療法を目指して長期の減黄効果が得られる金属ステント挿入を行っています。総胆管結石の内視鏡的治療は腹腔鏡下胆摘術の増加とともに増加しています。総胆管結石の内視鏡的治療として内視鏡的乳頭切開(EST)、内視鏡的砕石術(EML)が主流でしたが、新しい治療法として内視鏡的乳頭バルーン拡張(EPBD)と採石術も行っています。

平成22年治療症例数
  内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(ENBD)73件
  内視鏡的胆道ドレナージ(ERBD)262件
  内視鏡的砕石術(EML)55件
  内視鏡的乳頭バルーン拡張(EPBD)50件
  内視鏡的乳頭切開(EST)301件
  内視鏡的金属ステント挿入(EMS)65件

重症急性膵炎に対して、腹腔動脈、上腸間膜動脈の2ルートからの持続動注療法を行い、必要に応じて血液持続濾過透析(CHDF)の併用を行っています。年間約12例の治療にあたっています。

膵石に対してレントゲン、超音波を用いた照準によるESWL治療を行い、年間約5例の症例の治療にあたっています。

食道静脈瘤に対して内視鏡的静脈瘤硬化療法を行っていますが、肝不全、腎不全、出血傾向を伴った症例には内視鏡的静脈瘤結紮術を行っています。

胃腎シャントを有する孤立性胃静脈瘤に対して、経内頸静脈性静脈瘤栓塞術(TJO)による静脈塞栓療法を行っています。また、porto-systemicシャント血流の多いことが原因となる猪瀬型の肝性脳症に対してもTJOによる静脈塞栓療法を行っています。

平成22年の潰瘍性大腸炎の入院患者は23名でした。難治性潰瘍性大腸炎症例に、血液治療センターの協力を得て、血球成分除去療法を行っています。

平成22年のクローン病の入院患者数は12名でした。クローン病に対しては成分栄養療法を中心にして、5-ASA、SASP、ステロイド、免疫抑制剤、抗ヒトTNFαモノクローナル抗体による薬物療法を行っています。また瘢痕狭窄による通過障害に対して、バルーン拡張により非侵襲的加療を行っています。


その他

  1. 施設認定
    • 日本内科学会認定医制度教育病院
    • 日本消化器病学会専門医制度認定施設
    • 日本消化器内視鏡学会専門医制度指導施設
    • 日本肝臓学会認定施設
    • 日本超音波医学会認定超音波専門医制度研修施設
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