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概要
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呼吸器内科の扱う疾患の範囲は、腫瘍、感染症、アレルギ−、免疫、慢性閉塞性肺疾患と多岐にわたり、また救急入院やICUでの呼吸管理などエマ−ジェンシ−の多い分野です。よって幅広く実践的な臨床能力が求められ、我々もグル−プ診療を通して切磋琢磨しています。また、専門に偏することなく全般的な内科の知識を持つことも重要と考えています。臨床面ではすべての呼吸器疾患に対して対処でき得るように心がけていますが、同時に専門的な臨床研究も進めています。現在、呼吸器感染症や肺癌、間質性肺炎、COPD等の集学的な診断治療に力を注いでいます。国内外の学会発表や和文英文雑誌への投稿も積極的に進めており、対外活動の積極的なグループのひとつとなっています。
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 主任部長 石田 直 |
診療内容
当科では、1994年より市中肺炎についての前向き調査を進めており、現在17年目が継続中です。年間150〜180例の登録があり、総計で2100例を越えています。これは、本邦での最大規模の調査であり、日本呼吸器学会市中肺炎ガイドラインおよび米国胸部学会(ATS)/米国感染症学会(IDSA)合同の市中肺炎ガイドラインの基礎資料となっています。特に肺炎の起炎微生物の検出に可及的努力しており、喀痰定量培養、グラム染色、血液培養といった通常の方法から、各種抗体検査や尿中抗原、核酸ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)のような最新の検査まで取り入れ検索しています。また、近年増加している高齢者の誤嚥性肺炎や院内肺炎も症例を蓄積して前向き調査を行っています。市中肺炎、誤嚥性肺炎に対してはクリニカルパスを作成して全国の諸施設で参考としていただいています。
肺癌はいまや癌死亡順位のトップとなっており、当科にも年間約250例前後の新規症例があります。当科は内科ですので、検診で発見された症例の診断をつけて手術可能例は外科に送ることおよび手術不可例または手術後の補助治療必要例について化学療法または放射線療法を組み合わせた治療を行うことが中心となります。全国規模の肺癌治験組織に属しており、最新の薬物による治療を行っていますが、患者さんの状態や希望に合わせた治療を、患者さん本人や家人と相談しながら選択するように心がけており、そのために多くの患者については告知を行っています。
気管支喘息は、最も有病率の高い疾患の1つであり、当科も数百人の外来患者を常にかかえています。最近のスタンダ−ドなガイドラインに則り、慢性期にはステロイドの定期的吸入とピ−クフロ−メ−タ−による自己管理を中心とし、発作時には救急や外来で適宜対応する様にしています。気道過敏性試験も行っています。
各種のびまん性肺疾患はその診断や治療に難渋することが多く、それだけに呼吸器内科医の腕の見せ所といえます。当科でも特発性間質性肺炎や膠原病性の肺疾患など数多くのびまん性間質性肺疾患を経験してきました。気管支肺胞洗浄(BAL)やビデオガイド下胸腔鏡手術(VATS)による病理診断を必要に応じて行い診断に努めています。
肺気腫を中心とした閉塞性肺疾患とその終末像である慢性呼吸不全患者のマネ−ジメントも呼吸器内科医の重要な仕事です。当科でも多くの在宅酸素療法症例を有しています。また最近は非侵襲的な人工呼吸(NIPPV)症例も増えています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、近年注目を集めてきた疾患であり潜在的な患者は多数存在するものと推定されます。当科では、ポリソムノグラフィを用いた、sleep studyにてSASの診断を行い、症例に応じて鼻マスクによる就寝時の持続陽圧呼吸(CPAP)を導入しています。
咳嗽は、外来を受診される理由として最も多い症状です。当科では、遷延する咳嗽の原因、管理についての臨床研究を進めており、感染症(マイコプラズマ、クラミジア、百日咳など)やアレルギー疾患(咳喘息、アトピー咳嗽など)の関与を調べています。日本呼吸器学会の咳嗽に関するガイドラインの作成にも関与しました。
その他
- 施設認定
- 日本呼吸器学会専門医制度認定施設(内科系)
- 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医制度認定施設
- 日本臨床腫瘍学会専門医制度研修施設
- 日本感染症学会認定研修施設
- 日本アレルギー学会準教育施設
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