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 腎臓内科のご紹介

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概要

慢性腎臓病(CKD)は慢性に進行する腎臓病を包括した病名であり、なかでもメタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病によるCKDでは、末期腎不全になる前に脳梗塞や狭心症、心筋梗塞などの心血管合併症で死亡する場合が多いことがわかっています。

当院腎臓内科では、個々の患者さんについてCKDの原因となった病気を正しく診断し、エビデンスに基づいた的確な治療を行っております。また、消化器・循環器・血液・膠原病など、他の全身の病気に合併したCKDについても各科専門医と緊密に連携し、高い水準の医療を提供することを方針としています。CKDの栄養管理・生活指導については、看護師、栄養士、薬剤師、ケースワーカーと医療チームを組み、クリティカルパスの使用や栄養サポートチーム(NST)カンファレンスなどの充実した教育・管理体制のもとに、効果的で無駄のない実践を心がけています。

主任部長
浅野 健一郎


血液浄化療法については、慢性透析として血液透析および腹膜透析(CAPD)を行っており、また、集中治療室における急性期重症患者さんの持続血液浄化療法や、血液治療センターにおける血漿交換療法・各種吸着療法など必要に応じて関連科と協力し、質の高い集学的治療を行っていることが特徴です。

診療圏は倉敷市およびその周辺地域が中心ですが、急性あるいは合併症を有する腎不全に関しては岡山県全域、広島県東部、四国など広範な地域にわたっています。


診療内容

腎臓内科外来を受診される患者さんは平均して週に約200人、入院は約25人。腎生検は年間約60人。血液透析ベッドは41床で、平成22年3月末現在の透析患者さんは137人(当院での維持透析115人)。CAPD25人。平成21年に当院で新たに血液透析を行った患者さんは391人。この中で新規導入135人、他院より手術、検査目的で紹介された維持透析中の患者さんは256人、ほかに保存期腎不全に対するカテーテル検査後の造影剤除去は45人でした。当院の維持透析患者さんの数は透析ベッドの制約のためほぼ不変ですが、心血管病による緊急あるいは待機入院をはじめとして、急性期基幹病院としての専門的治療を目的に紹介される透析患者さんの数は年々増加しています。

診療内容は大きく分けて、慢性腎臓病(CKD)、とくにメタボリックシンドローム・糖尿病などの生活習慣病に関連した腎臓病の診療、腎炎、ネフローゼ症候群、他の全身の病気に関連した腎臓病の診療、急性腎不全の診断・治療、慢性腎不全の診断・治療、血液浄化療法の5項目で、いずれにおいてもQOLに配慮し、最小限の負担で必要十分な診療を行うように努めています。

  1. 慢性腎臓病(CKD)、とくにメタボリックシンドローム・糖尿病などの生活習慣病に関連した腎臓病の診療
  2. CKDのなかでも肥満・糖尿病・高血圧・脂質異常症など生活習慣病にともなうCKDは末期腎不全のみならず致死的な心血管病を発症しやすいことが明らかになっています。蛋白尿が判明した時点で腎臓専門医により正確な病態診断がなされなければ、必要な治療・管理の方針が立たず、気がつかないうちに進行してしまうことがあります。当科では、経験豊富な腎臓専門医が良好な病診連携のもとに多くの患者さんの診断・治療・管理に加わっています。

  3. 腎炎、ネフローゼ症候群、他の全身の病気に関連した腎臓病の診療
  4. 検診で指摘された軽度の蛋白尿・血尿からネフローゼ症候群や腎機能障害をきたしている場合まで様々な程度の病気を対象とします。糸球体腎炎に限らず、全身の病気に合併した腎臓病についても、必要であれば積極的に腎生検を行い、正確な診断に基づいた治療を行っています。腎生検入院は5〜6日間で、習熟した医師が検査を行うため、安全、確実に検査を受けることが可能です。病理診断は、光学顕微鏡、免疫染色および電子顕微鏡所見について病理医とカンファレンスを行い確定しています。

    治療は、正確な診断のもとにガイドラインにそって行っています。適応があればステロイド治療を行い、重症あるいは難治性の場合は免疫抑制薬やアフェレーシスを追加することもあります。IgA腎症に対する扁桃腺摘出+ステロイドパルス療法も積極的に行っており、多くの患者さんが寛解に至っています。

  5. 急性腎不全の診断・治療
  6. 種々の原因による急性腎不全から手術や重症感染に続発する多臓器不全のような重篤な病気に至るまで、関連科と連携しながら治療を行っています。重症の場合は持続血液浄化療法のため集中治療室管理を必要とすることもあります。

  7. 慢性腎不全の診断・治療
  8. 保存期慢性腎不全では、栄養状態と日常活動度の低下に注意しながら、残腎機能を保持して透析導入までの期間を延長すること、また心血管合併症の発症を予防することを目標に治療・管理を行っています。そのために慢性腎不全の教育入院をされる患者さんも増えています。

    透析導入となる場合には、社会的あるいは家庭生活に配慮してできるだけ負担の少ない導入を行い、円滑に維持透析に移行できるよう努めています。

  9. 血液浄化療法
  10. 急性疾患に対しては各種病態に応じた最適の血液浄化療法を選択し、慢性腎不全に対しては至適透析を心がけ、心血管合併症および長期透析合併症にに注意しながら透析管理を行っています。

    1. 急性血液浄化療法
    2. 急性腎不全をはじめ、心不全、電解質異常、重症膵炎、劇症肝炎、敗血症など様々な病気に対しても血液浄化療法が行われます。重症の場合は循環器内科、麻酔科などとの連携により集中治療室で持続血液浄化療法を行います。

    3. 血漿交換、吸着療法
    4. 血液治療センターや麻酔科の協力により、急速進行性腎炎に対する血漿交換、敗血症に対するエンドトキシン吸着、難治性ネフローゼ症候群に対するLDLアフェレーシスなどを行います。

    5. 維持血液透析療法および連続携行式腹膜透析(CAPD)
    6. 当院での外来血液透析歴の長い方は38年目を迎えておられます。高齢化と透析期間の長期化にともなって増加している全身合併症に対しては、各専門科の協力により適切な治療を行っており、合併症治療を希望される他院の患者さんも可能な限り受け入れています。

      腹膜透析は入院で導入を行い、安定すれば月1〜2回外来受診としています。入院期間が短くて導入後の治療経過のよいSPIED法を選択しています。


その他

  1. 施設認定
    • 日本腎臓学会腎臓専門医制度研修施設
    • 日本透析医学会専門医制度認定施設
    • 日本腎臓財団透析療法従事職員研修実習指定施設

  2. カンファレンスのご案内
  3. 毎月1回の小児科、病理検査科との腎合同カンファレンスで腎組織像を含めた検討会を行っており、院外の先生方も参加していただいております(水曜日19:00〜)。また、毎週木曜日17:00からの透析カンファレンスで、医師、看護師、臨床工学技士、栄養士が透析患者さんに関する問題点について検討しています。

  4. 患者さん教室
  5. 腎臓病教室

    隔月の土曜日午前中に開催し、腎臓病の患者さんおよび御家族を対象に、医師、看護師、栄養士、薬剤師が、病気や検査についての説明、治療法、日常生活における注意点などをわかりやすく解説させていただいております

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