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 ふれあいVol.11−Drだより
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冬の感染性胃腸炎について

冬季に入り、嘔吐、下痢症が増加しています。臨床的にウイルス性胃腸炎と診断することが多いようです。

一般的に食中毒は夏場に多く発症し、細菌性胃腸炎が多く。冬季にはウイルス性胃腸炎が多いとされています。

厚生労働省の統計によると冬季食中毒の病原体として、ノーウォークウイルス(N.V=ノロウイルス)が50%、残りの15%がサルモネラ菌、ウェルシュ菌、5%がカンピロバクター菌、病原性大腸菌となっています。


内科 井上 博人

最近の傾向として季節変動によらないで夏にみられる食中毒も通年発生しているようです。その理由として食材の60%を輸入している現状や、室温上昇による変化、冷凍食品の増加などの生活環境の変化が関与していると考えられています。

ヒトのウイルス性下痢症の原因ウイルスとして、ロタウイルス、アデノウイルス、ノーウォークウイルス(N.V)、サッポロウイルス(S.V)、アストロウイルス(H.Astr)などがあり、その中でN.V、S.V、H.AstrはΦ30nmの小型球形ウィルスの一群で食中毒の原因として重要とされています。

感染頻度の高いN.Vについてお話します。症状は約12〜72時間の潜伏時間で吐気、嘔吐が生じ空腸上部の炎症による下痢で発症します。発熱は軽度です。

治療はウイルスに効力のある薬剤はないので補液などの対症療法にて、数日で改善されていることが多いようです。


原因食品として貝類(カキ)の関与が25%以上とされますが他の二枚貝での感染もみられます。海水中のウイルスがカキの中腸腺で濃縮蓄積されるため、これを生、又は加熱不足で食することにより発症すると考えられます。しかし最近、不顕性感染の調理従業者を介しての汚染された食品に起因すると考えられる事例が増えています。


美味しいカキですがご注意!

さらに一方、施設内に発生するヒトからヒトへの感染による食品を介さない感染が問題となっております。予防対策としては、汚染された糞便、吐物がヒトを介して食品を汚染させることにより生じることから、食品取扱者の手洗いの徹底、手袋着用が望まれます。またウィルスの汚染物の乾燥による空気感染が成立するため、室内で汚染物を乾燥させないことが重要です。

生食用のカキは浄化海水により養殖処理されていますが、加熱用のものは85℃、1分以上の充分な加熱処理が必要とされています。

冬のカキを食されるときには適正に調理し、美味しく召し上がって下さい。


美味しいカキですがご注意!
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