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股の痛みに悩んでいるあなたへ 人工関節治療の紹介
こんな事で困っていませんか!・階段や坂道など無理をすると股(また)の付け根が痛む ・和式トイレや床に腰を下ろすのがきつい ・歩くとき足をついた方に上半身が傾き左右に揺れる ・病院に行ったら無理をしないようにと言われて痛み止めと湿布をもらった。 ・少しずつ悪くなってきて時にはかなり痛むので困る ・かばいながら生活をしていたら腰や膝も痛くなってきた ・そして家にこもりがちになり好きな旅行にもいかなくなった
 
このような悩みを抱える方の多くが股関節に問題を抱えています。しかし股関節の治療に関する情報はまだまだ不十分で痛みに苦しみ普通の日常生活ができないと悩んでいる方が大勢います。
どうして痛むの?
関節の骨の表面は軟骨と呼ばれる表面がつるつるの軟らかい骨で覆われています。軟骨はクッションとしてのはたらきと関節の円滑な動きに役立っています。若い頃は軟らかく滑らかだった軟骨が傷んですり減ってしまい。ひどくなると骨が関節内に直接むき出しになり、さらにどんどん削れて、穴があいたり、もろくなった骨が小さな骨折を起こしたりして痛みがきつくなっていきます。
50歳以下でまだ軟骨がある程度残っている場合には骨切り術などの人工物を使わない手術がすすめられます。軟骨がなくなり土台の骨が削れてしまった場合は人工関節治療がもっとも効果があります。
人工関節ってどういう手術?
簡単に言うと悪くなって使えなくなった関節を人工的に作った新しい関節に取り替える事です。悪くなった骨をけずりとり人工関節をはめ込むことにより骨の痛みはなくなります。人工関節の手術はよく虫歯の治療にたとえられます。虫歯で歯が痛むとき、なにもしないでおくとどんどん痛みはきつくなりますが虫歯を削って金属のつめものをすれば痛みはなくなります。それと同じです。
人工関節治療の現状は?
人工関節は関節の痛みをとる有効な治療方法として最近注目を浴びています。日本全国で年間約8万人が人工関節の手術を受けており、そのほとんどが股関節と膝関節にたいして行われています。人工関節の治療を受ける方は年々増えてきており、その数は5年前の約2倍となっています。人工関節治療はここ数年で目覚ましく進歩しました。人工関節の材質は従来のものより耐久性がよくなってきています。
また患者さんによりやさしい手術が注目されるようになり、MIS(最小侵襲手術)と呼ばれる新しい手術方法では、従来は15センチ以上皮膚を切っていた手術を10センチ以下の傷で行えます。日本では股関節のMISは平成15年頃より行われるようになり、平成17年は年間3万人の人工股関節の治療を受けた方のうちの3割にあたる約9千人の方がMISによる手術を受けています。からだにやさしい手術により手術後のリハビリも速くなり従来1ヵ月以上要した入院期間も短くなり2〜3週間で退院できる方が増えてきています。
また手術器械も発達し、今までは医者の経験や感に頼っていた手術もナビゲーションシステムやガイドシステムを使う事により正確な位置に人工関節を埋め込めるようになりました。
人工関節手術をすすめるポイントは?
クッションである軟骨がなくなり土台の骨が削れてきている状態です。このような状態で足に充分な体重をかけられずかばって歩いていて骨が弱ってきているときは手術を勧めています。
痛みについては、股が痛む方もいれば、股関節をかばうことによって腰が痛んでいる方もいますし、股が開かなくて膝がエックス脚になって膝の外側が痛んでいる方もいます。中には全く痛みはないけれど股関節が動かないので手術という方もまれにいます。不思議なことに痛みがなくて手術を受けた患者さんに手術後、話を聞くと股関節が楽になったといわれます。人間痛みがあっても慣れてしまえば感じなくなるすばらしい能力があることを実感します。ちなみに手術後しんどかったことをたずねると一番多いのが腰の痛みです。股関節をかばって腰を痛める方が大勢おられます。
人工関節手術をする年齢は?
人工股関節の手術は20代から90代まで幅広い年齢に行われています。一般的に人工関節治療を受ける人の平均年齢は股関節のほうが膝関節よりも10歳程度若いといわれています。骨盤の凹みが少し浅い女性が子供を産んだあと30代ぐらいより症状が出現し40代、50代で人工股関節の手術を受けられることがあるからです。
外来で診療をしていると人工関節は耐久性の問題から60歳以上でなければ手術出来ないと説明されて、「他に治療方法はないからずっと我慢してきた」という患者さんに時々出会います。そういう患者さんに手術を説明すると治療できる手段があるということだけで明るく前向きになられるのを感じます、そして手術をすると「ほとんど痛みがなくなって、人工関節が入っていることさえ忘れてしまう」と多くの方が言われます。
もちろん手術後の状態は個人によって差があり、必ずある程度の痛みや、動きにくさが残るものなのですが。逆に60歳になるまで十数年我慢されてから手術をされた場合、腰や膝が痛んでしまったり、人工関節の土台となる骨がもろくなったりして手術後の経過がそれほど思わしくないことがあります。
年齢にとらわれず適切な時期に手術をおこなうことが大切です。
人工関節手術をするにあたっての問題は?
心臓、肺、腎臓などの内蔵の異常があるときは手術を行っても大丈夫かどうか検査する必要があります。現在では少なくなりましたが血栓症、脱臼、感染、骨折、神経麻痺といった合併症もまれには起きる事があります。長期的に人工関節の磨耗やゆるみの問題が生じた場合、部品の交換や入れ替えが必要となります。
専門の医師に相談を
人工関節の治療はかぜの治療のように治ったらそれで終わりというものではありません。これから長い人生の中でいかに快適にくらせる時間を長くとれるかという長期的な視野をもって治療を行います。手術の時期や手術後の検診は重要な意味をもってきます。
治療にあたっては人工股関節を専門として初回手術はもちろん人工関節の入れ替えなどの再手術の手術を実際に行っている専門医に相談されることをおすすめします。
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