倉敷中央病院 総合周産期母子医療センター地域がん診療連携拠点病院災害拠点病院
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指定
当院は、岡山県知事よりの推薦をいただき、平成15年12月16日付けで厚生労働大臣から
「地域がん診療連携拠点病院」 に指定されました。

これは、質の高いがん医療を全国で等しく実施できるようにするため、わが国に多いがん(肺がん・胃がん・大腸がん、乳がん等)について、各地域におけるがん診療の連携・支援を推進するために拠点として設けられる病院です。

役割
地域がん診療連携拠点病院の役割としては、次のようなものです。
  1. 継続的に全人的な質の高いがん医療を提供する体制を確保する。
  2. 地域におけるがん診療に従事する医師等に対する研修の機会を提供する。
  3. 地域の医療機関及び県民に対し、必要ながん医療に関する情報提供を行う。
活動
院内に地域がん診療連携拠点病院運営委員会を設置し、その下に4つのワーキングチーム(予防健診、化学療法、緩和ケア、地域医療広報)を編成し、関係機関と連携をとりながら、地域がん診療連携拠点病院として次のような活動を行っています。

  1.がん登録平成4年より、当院の患者さまのデータを収集し、個人情報保護の下に活用しています。登録数は県下で最大です。
  2.研修会院内向の研修会の他、地域の医療従事者のための研修会を実施しています。
  3.啓発普及等  一般向けのがん啓発パンフレットを作成し、配布しています。また、当院の「医療情報の庭」に関連書籍を整備し、一般向けに開放しています。蔵書1000冊以上、その他 ビデオ、インターネットも利用可能です。
診療
当院は次のような診療機能を持っています。

  1.スタッフ  職員数 約2,500名(医師約370名)
  2.施設血管造影 6室、内視鏡検査ベッド 10台
  3.設備CT5台、MRI5台 ライナック2台、ラルストロン1台 PET-CT1台 他




 がん対策推進基本計画 


平成18年6月16日、がん対策基本法案成立し、平成19年6月15日、がん対策推進基本計画が閣議決定されました。
第2条に

  1. がん予防および早期発見の推進
  2. がん医療を地域に関係なく受けられるようにする(がん医療の均てん化)
  3. 医療情報の収集提供体制の整備
と掲げられております。

 岡山県におけるがん診療連携拠点病院制度 


岡山県内におけるがん診療連携拠点病院間の密接な連携を図るとともに、地域における医療情報の収集、研修計画の調整を行うため、平成18年10月23日、岡山大学医学部・歯学部附属病院、岡山済生会総合病院、岡山赤十字病院、津山中央病院、倉敷中央病院が出席し、第1回岡山県がん診療連携協議会を開催しました。

 日本臨床腫瘍学会認定研修施設 


日本臨床腫瘍学会は、がん薬物治療に精通する医師(がん薬物療法専門医)を養成し、医療の向上と国民の福祉に貢献することを目的として専門医制度を設けました。
学会発足時において、指導医資格審査部会で認定し委嘱した暫定指導医を置くことになっております。当院は、暫定指導医に2名認定され、2004年認定研修施設になりました。
認定研修施設の必要条件は以下の通りです。

  1. 悪性腫瘍患者が常時20名以上入院し、年間がんの薬物療法が50例以上施行されていること

  2. 指導医2名以上または指導医1名、専門医1名以上が常勤し、指導責任者の下に十分な指導体制がとられていること

  3. 本学会の研修カリキュラムに基づく研修が実施されていること

  4. 施設IRBが機能していること

  5. がん薬物療法に精通した薬剤師、看護師がいること

  6. 病理学会認定病理専門医が勤務していること

  7. 緩和医療の体制が整っていること

  8. がんに関連した緊急事態に対応できる体制が整備されていること

  9. 院内に放射線治療装置が整備されていること

  10. 院内がん登録が実施されていること



 日本がん治療認定医機構認定研修施設 


2006年12月に日本がん治療認定医機構が発足しました。
その目的は、
@日常的がん治療水準の向上を目指し、
Aその共通基盤となる臨床腫瘍学の知識、基礎的技術に習熟し、
B医療倫理に基づいたがん治療を実践する優れた医師の養成と認定を行い、日本における
 がん治療の発展と進歩を促進させる
ことです。

暫定教育医は、認定研修施設に常勤し、研修プログラムおよび関連活動に従事し、教育・研究・運営や研修者の実践・習熟度・技能の評価を行い、がん治療研修者を監督、教育するものであります。
当院では、2007年に暫定教育医として8名が認定され、そして認定研修施設に認定されました。


 セカンド・オピニオン 


セカンド・オピニオンとは、よりよい決断をする為に、専門的な知識を持った第三者に、求めた「意見」、または、「意見を求める行為」のことを意味します。
医療分野では、患者さんが、検査や治療を受けるに当たって、主治医以外の医師に求めた「意見」、または、「意見を求める行為」です。主治医に「すべてを任せる」という従来の医師患者関係を脱して、複数の専門家の意見を聞くことで、より適した治療法を患者さん自身が選択していくべきと言う考え方に沿ったものであります。

セカンド・オピニオンを求める場合、まずは主治医に話して他医への「診療情報提供書」を作成してもらう必要があります。意見を求められた医師は、これまでの治療経過や病状の推移を把握しないことには適切な助言をすることが難しいからです。なお、セカンド・オピニオンは「診療」ではなく「相談」になるため、健康保険給付の対象とはならず、全額自己負担となります。



セカンド・オピニオンを求められた件数
(がん診療科のみ記載)
診療科平成18年平成19年
(〜10月)
消化器内科74
外科75
呼吸器内科33
呼吸器外科12
血液内科78
泌尿器科26
産婦人科20
耳鼻咽喉科11
放射線科01
脳神経外科36
合 計33件36件


 がん関連臨床試験実施状況(2005年〜2009年6月) 


消化器内科
2005年
1.切除不能な肝門部悪性胆道狭窄に対する内視鏡的メタリックステント留置方法の検討
2007年
2.切除不能な肝門部悪性胆道狭窄に対する内視鏡的ステント治療−チューブステントとメタリックステントの比較
3.メタリックステントを留置した切除不能胆道癌に対するゲムシタビンの安全性と有効性に関する検討
4.切除不能進行膵癌化学療法導入例における悪性胆道狭窄に対するステント治療−Covered Biliary WALLSTENTとZILVER STENTの開存期間の比較
2008年
5.進行肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓療法におけるシスプラチン-リピオドール療法とエピルビシン-リピオドール療法の有用性に関する無作為化比較試験(第8版)
2009年
6.網羅的糖鎖解析による肝癌化学療法治療効果予測および早期効果判定の研究


呼吸器内科
2005年
1.プラチナ製剤を含む既治療非小細胞肺癌に対する塩酸アムルビシンの第U相試験 (WJTOG 0401)
2.高齢者肺腺癌に対する初回治療としてのゲフィチニブの第U相試験 (WJTOG 0402-DI)
3.ヒト上皮成長因子受容体(EGFR)の変異を有する非小細胞肺癌に対するゲフィチニブの第U相試験(WJTOG 0403)
4.未治療高齢者非小細胞肺癌に対するカルボプラチンとゲムシタビン併用の臨床第T/U相試験(WJTOG 2905)
5.高齢者の切除不能非小細胞肺癌未治療例に対するGemcitabineとCarboplatinの併用第II相試験
6.進展型小細胞肺癌に対する塩酸イリノテカン・カルボプラチン毎週投与による第U相臨床試験(JMTO LC02-02)
7.プラチナベースの初回化学療法後に増悪を認めた非小細胞肺癌進展例に対するドセタキセル単剤療法とドセタキセルとTS-1併用療法の無作為化第U相比較試験(OLCSG 0503)
8.未治療VB/W期非小細胞肺癌に対するCPT-11/S-1併用療法の第U相臨床試験(WJTOG 3505)
2006年
9.未治療VB/W期非小細胞肺癌に対するカルボプラチン/TS-1併用療法とカルボプラチン/パクリタキセル併用療法の無作為化比較第V相臨床試験(WJTOG 3605)
2007年
10.切除不能高齢非小細胞肺癌患者を対象とする、上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異の有無に基づきゲフィチニブもしくは単剤化学療法を選択する第U相臨床試験(IVAN Trial)
11.EGFR遺伝子の特定領域に遺伝子変異を有し、悪性胸水貯留を呈する進行肺非小細胞癌患者に対するゲフィチニブ単剤療法の第U相試験(OLCSG 0702)
12.ゲフィチニブ単剤療法を施行する肺非小細胞癌における治療前血清マーカーの治療効果予測因子としての有用性について検討する前向きコホート研究(OLCSG 0703)(第3版 2007.4.11)
13.化学療法を施行する肺非小細胞癌における有害事象発現状況および有害事象発現の高危険度群を調査する前向きコホート研究(OLCSG 0706)(第2版)
14.未治療VB/W期非小細胞肺癌に対するドセタキセル+カルボプラチン併用療法のランダム化第U相臨床試験(JMTO LC07-01)(2版 2007.5.15)
2008年
15.ヒト上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異を有する非小細胞肺癌に対するゲフィチニブvsシスプラチン+ドセタキセルの比較第V相試験(WJTOG 3405)
16.非小細胞肺癌術後アジュバント治療におけるTS-1vs CDDP+TS-1 の無作為化第U相臨床試験:化学療法効果予測因子の探索研究(Translational Research 1)(WJOG4107)
17.活性化EGFR遺伝子変異を認めない再発非小細胞肺癌患者に対するエルロチニブ単剤療法の第U相試験
18.未治療進展型小細胞肺癌を対象としたアムルビシン/イリノテカン併用化学療法とシスプラチン/イリノテカン併用化学療法の無作為化比較第U相試験(JMTO LC08-01)
19.未治療VB/W期非小細胞肺癌に対するゲムシタビン(GEM)+カルボプラチン(CBDCA)併用療法における前投薬としてデキサメタゾン投与の有無による多施設共同無作為化第U相試験(KTORG-LC0501)(第5稿改訂1版 2006.7.8)
20.塩酸イリノテカン(CPT-11)の副作用を予測するためのUGT1A1遺伝子多型の調査研究
21.進展型(ED)小細胞肺癌におけるシスプラチン+塩酸イリノテカン療法とシスプラチン+塩酸イリノテカン+クレスチン療法の多施設共同無作為化第V相比較臨床試験のためのフィージビリティー試験(RNCLC-01)[2008.5.28]
22.高齢者進行非小細胞肺がんに対するドセタキセルとドセタキセル・シスプラチン併用を比較する第V相ランダム化比較試験(JCOG0803 WJOG4307L)
2009年
23.進行胸腺癌に対するCarboplatin+Paclitaxel併用療法の臨床第U相試験(WJOG4207L)
24.進展型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射の実施の有無を比較するランダム化比較第V相試験
25.既治療VB/W期非小細胞肺癌に対するエルロチニブ/ドセタキセル併用療法の第T/U相臨床試験 WJOG4708L
26.非小細胞肺癌を合併した特発性肺線維症に対する観察研究 LOGIK−0603


血液内科
2007年
1.未治療W期、再発・難治NK/T細胞リンパ腫に対するSMILE療法の第U相試験
2.付随研究:未治療W期、再発・難治NK/T細胞リンパ腫に対するSMILE療法における末梢血中EBウイルスDNA量の定量に関する研究
3.び漫性大細胞型B細胞性悪性リンパ腫における腫瘍関連蛋白質の発現解析
4.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を対象としたLY317615 による寛解維持療法の国際共同無作為化プラセボ対照二重盲検比較第V相臨床試験におけるトランスレーションリサーチ
2008年
5.フィラデルフィア染色体陽性成人急性リンパ性白血病(Ph+ALL)を対象としたimatinib併用化学療法による第U相臨床試験(JALSG Ph+ALL208IMA)(ver.1.1 2008.6.21)
6.非血縁者間同種骨髄移植におけるフルダラビン、静注ブスルファンおよび低用量ATGによる骨髄非破壊的前処置の安全性・有効性を検討する多施設共同臨床試験(2008.3.18)
7.再発および治療抵抗性末梢T細胞リンパ腫に対する減量強度移植前治療を用いた同種造血幹細胞移植法の有効性に関する検討 PTCL-RIST08[2008.9.6]
8.移植適応外で未治療の多発性骨髄腫患者を対象としたMP療法とゾレドロン酸併用の検討試験[2008.10.22]
2009年
9.PTCL RetroJ&K 末梢T細胞リンパ腫に対する自家および同種造血幹細胞移植の比較検討:日韓共同調査研究


小児科
2006年
1.小児急性リンパ性白血病(ALL)に対する小児白血病研究会ALL-02治療研究(JACLS ALL-02)
2.小児フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ ALL)に対するimatinib mesylate第U相臨床試験(JPLSA Ph+ ALL04)
3.小児成熟B細胞性腫瘍に対する多施設共同後期第U相臨床試験(JPLSG B-NHL03)
4.進行期小児成熟B細胞性腫瘍に対する顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の一次的予防投与の有用性に関する無作為割付比較試験(JPLSG B-NHL03 G-CSF)


外科
2006年
1.漿膜浸潤陽性胃癌症例を対象とした術後補助化学療法のFactorial Design によるランダム化比較試験;フッ化ピリミジン単独療法とpaclitaxel→フッ化ピリミジン逐次併用療法の比較およびTegafur, Uracil (UFT)とTS-1の比較:the Stomach Cancer Adjuvant Multi-institutional Trial Group (SAMIT) 試験
2.StageU大腸癌に対する術後補助化学療法に関する研究 第V相臨床試験(BRI CC 05-01)
3.付随研究:StageU大腸癌に対する分子生物・病理学的マーカーによる再発high-risk 群とフッ化ピリミジン感受性群の選択に関する研究(BRI CC 05-02(phaseV))
2007年
4.ER陽性進行・再発乳癌症例に対するAnastrozole 単独療法とAnastrozole+TS-1 併用療法の無作為化第U相比較試験(第3版)
5.転移・再発乳がんに対するタキサン系薬剤とティーエスワンのランダム化比較試験(SELECT BC)(第1.1版)
6.StageV結腸癌治癒切除例に対する術後補助化学療法としてのUFT/Leucovorin療法とTS-1療法の第V相比較臨床試験および遺伝子発現に基づく効果予測因子の探索的研究(TRICC 0706)
2008年
7.胃癌患者に対するTS-1術後補助化学療法のfeasibility に関する研究(4週投与2週休薬法vs 2週投与1週休薬法)(第1版)
8.高齢者胃癌治癒切除症例に対するTS-1術後補助化学療法のfeasibility に関する研究(第1版)
9.StageV(Dukes' C)結腸癌治癒切除症例に対する術後補助化学療法としてのカペシタビンの至適投与期間に関するランダム化第V相比較臨床試験(ver.1.1 2008.6.18)
10.外来化学療法における部門の体制および有害事象発生時の対応と安全管理システムに関する研究
11.レトロゾールによる術前内分泌療法が奏効した閉経後乳がん患者に対する術後化学内分泌療法と内分泌単独療法のランダム化比較試験(N-SAS BC06)付随疫学研究「乳がん患者の多目的コホート研究06」
2009年
12.閉経後乳がんの術後内分泌療法5年終了患者に対する治療終了とアナストロゾール5年延長のランダム化比較試験(付随研究)乳がん患者の多目的コホート研究
13.ベバシズマブ既治療の治癒切除不能・進行再発大腸癌に対する2次治療としてのベバシズマブ+FOLFOX療法またはベバシズマブ+FOLFIRI療法の有効性と安全性の検討 第U相臨床試験


呼吸器外科
2007年
1.肺多型癌におけるEGFR遺伝子変異の発現
2.EGFR遺伝子の特定領域に遺伝子変異を有する術後再発非小細胞肺癌患者に対するゲフィチニブ単剤療法の第U相試験
3.p-N2非小細胞肺癌完全切除例症例に関するアウトカム調査(JMTO LC05-01)


産婦人科
2008年
1.本邦における子宮内膜症の癌化の頻度と予防に関する疫学研究


泌尿器科
2006年
1.早期前立腺癌根治術後のPSA再発に対する放射線照射と内分泌治療に関するランダム化比較試験(JCOG 0401)
2.癌診断チップの開発
3.腎細胞癌患者の予後調査
4.デジタル化病理画像による病理診断の精度及び有用性の調査−腎細胞癌患者の予後調査研究を用いて
5.根治的前立腺全摘除患者における補完代替療法使用頻度の検討
2007年
6.低用量BCG膀胱腔内注入療法の有用性に関するランダム化比較試験
7.早期前立腺癌根治術後のPSA再発に対する臨床調査
2009年
8.骨転移を有する前立腺癌患者に対する一次内分泌療法と一次内分泌療法とゾレドロン酸の併用療法における有効性ならびに安全性に関するランダム化比較試験
9.腎細胞癌におけるインターフェロン−αの治療効果と一塩基多型(SNPs)の関連性研究


病理検査科
2006年
1.Corded and hyalinized endometrioid carcinoma (CHEC) の免疫組織学的検討
2007年
2.胆嚢癌と管外胆管癌の卵巣転移についての臨床病理学的検討


看護部
2007年
1.がん疼痛マネジメントのための患者用セルフケア能力測定尺度の開発


総合保健管理センター
2007年
1.乳がん検診における超音波検査の有効性を検証するための比較試験(J-START) (2007年度厚労省第3次対がん総合戦略研究事業)


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