
小児科は、新生児から15歳まで、慢性疾患だとキャリーオーバーもあるので年齢層は幅広く、疾患も様々です。思ってもみなかった小児科に配属された私は、子どものことがよくわからず戸惑う日々の中で必死に毎日を送っていました。ある時、そんな自分を支え、元気をくれているのは他でもない、この子どもたちだということに気づいたのです。採血すると「どろぼう!薬はいらないから血を返して!」と思いもしない反応が返ってくる。反応のすべてが新鮮で感動することばかり。また、重症な子ども・障害の残る子どもがいること、そして死が決して遠いものではないことを知り、「何かをしたい、わかりたい」という思いが次第に強くなっていくのを感じていました。
しかし、長期入院する子どもとの関わりなど、いくら考えても入職3〜4年目の私では答えを見つけることができません。もっと専門的な力を身につけたい。そう思っていたところ、「専門看護師」という制度があることを知り、挑戦することになったのです。

「看護が楽しい!」。そう思えたことが一番の収穫です。というのも、子どもの発達段階による接し方を学んだことで、手応えを感じられるようになったからです。そして、長期入院する子どもとの関わりについても、入院時から長期的な視野でのサポートが必要であることを学びました。これからは、小児がんや手術を受けた子どもたちの退院後のケア、特に、早期に化学療法を受けたことで自分の身体に将来どういう影響があるのかなど、学童期や思春期、さらには結婚や自立の問題に対して、子どもたち自身でセルフケアができるようにサポートしていかなければと思っています。
また、外来にも関わらせていただいていますが、病気で発達に問題があり、保育園に行っても子ども同士の関わりができなかったり、親が守り過ぎて子どもの限界を決めてしまったりするケースが見受けられます。倉敷中央病院ではリハビリが充実していますし、保育士もいるので力を借りれば、子ども同士の遊びのバリエーションを増やしたり、ミルクから食事への移行をサポートしたりすることができます。親やスタッフたちと積極的に関わって、子どもの利益になるように介入していくことの必要性も感じています。
子どもに一番近い存在である看護師こそ“生活を見る”ことを忘れてはいけないと思います。子どもたちが社会の中で生活して生きていく上で、医療の視点から何が大事であるのかを構築していきたいですね。子どもたちのよりよい人生のために、責任ある看護を重ねていくことがこれからの目標です。