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  倉敷中央病院のシニアプログラムの特徴と現状

倉敷中央病院のシニアプログラムの特徴と現状

医師教育研修部長 福岡 敏雄

倉敷中央病院では、平成15年から初期臨床研修修了者を対象にした公募制シニアプログラムを開始しました。平成21年度は61名が試験を受け、半数以上を採用しました。平成22年4月現在、ジュニアレジデント52名、シニアレジデント143名と、多くの若手の医師が研鑽を積んでいます。

地域における当院の役割と研修機関としての強み

当院は地域の基幹病院という役割から、症例の数のみならずその多様性も国内トップレベルです。地域の医療機関からの紹介が多く、診断困難例・高度医療適用例が多いことが特徴です。これを強みとして、当院では地域医療に貢献する専門医を育てるという目標を持って研修体制を構築しています。内科系であれば、当院に紹介されるまれな疾患や複雑な病態に触れることで、知識が広がり確かなものになるでしょうし、外科系であれば、手術・処置が多いことが診療技術を高め、専門資格修得を容易にするでしょう。すべての診療科において、国内どの研修病院にも見劣りのしない専門研修が受けられます。大学でしかできないと思えるような診療科の専門研修も可能です。

シニアプログラムの内容と研修環境

各科で初期オリエンテーションを充実させ、各レジデントの能力に応じて専門診療・研修をステップアップする流れとなっています。横断的研修として、全国的にも注目されている1泊2日での安全講習会を受ける機会があります。
入院患者に対しては、主治医として診療にあたります。外科系では、一部の科で麻酔科ローテーションを組み入れるほか、マイクロ手術の訓練施設があり各自で実習しています。内科系では、一部の科でICU 研修を組み入れています。さらに、精神科、総合診療科、皮膚科で受け入れを開始しました。シニアレジデント2年目からは、本人の希望と評価により、海外研修・学会発表、国内留学などの機会も提供しています。
図書機能も充実しており、院内のほとんどのコンピュータから情報検索や電子ジャーナルへのアクセスが可能(1800誌 平成22年4月現在)であり、電子データベース・教科書の導入も進めてきました。大学並みの医療情報利用環境が整備されています。

シニアプログラムの応募に不安を感じる方に

応募にあたっては不安もあるでしょう。当院の場合、未経験の診療科であっても、当院以外の初期臨床研修修了者であっても心配は無用です。どのような経験を持った方でも柔軟に対応してきました。実際に、当院のシニアレジデントの半数以上は他の病院での研修修了者です。
全国トップクラスの診療規模に加えて、充実した研修環境を最大限利用してください。社会のニーズとみなさんの希望と能力に合った研修を実現してください。私たちは、そのお手伝いをすることが当院の重要な社会的役割であると思っています。

シニアプログラム中の生活と修了後の進路について

後期研修先を選ぶにあたって、研修内容以外にも気になることがあるでしょう。倉敷中央病院の規模の強みは、診療や研修の充実にとどまりません。福利厚生の面でも大きな強みになります。24時間保育所が敷地内に開設されています。お互いをカバーできる十分な人員が確保されています。シニアレジデントには産休・育休取得者もいます。倉敷は観光地として有名ですし、気候は温暖で住まいに関わる費用も大都市より抑えられます。
3年間の研修後は、専門修練医として当院での研修を継続することもできます。診療科によってはスタッフとしての採用も考慮されます。修了者には、第一線の医療機関から大学院までさまざまな道を選んできた先輩がいます。さまざまなチャンスが待っています。

おわりに

これらの強みを感じてもらうためにぜひ一度見学に来てください。みなさんの医師としての成長の場として利用してください。私たちは、当院を教育研修機関としてさらに充実させてゆくつもりです。あなたがシニアレジデントとして加わり、その活動にもぜひ参加してもらえればと思っています。
当院では、シニアレジデント希望者を対象にした見学を随時受け入れています。ぜひ当院での研修を前提に、一度見学に来ていただければと思います。

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