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倉敷中央病院は本年6月2日、創立85周年を迎えます。当院ではこれを機に、社会の急速な変化の流れの中で、当院の役割とあるべき姿を見失わず、創立以来の理念である社会貢献を実現していくため、「質の高い効率的な医療提供体制の構築」「地域完結型医療の推進」等の6つの課題とその解決のための施策を盛り込んだ、今後5年間の中期計画を策定しました。この中期計画は、10年後、20年後の諸情勢を見据えて作成したもので、同時に当院の90周年、100周年の姿をイメージしています。この中期計画を実行する一環として、5月より、急性期病院の核となる手術センター、集中治療室、救急医療センターならびに高機能病棟等を含む新棟の建設を開始することになりましたので、ご紹介いたします。
倉敷中央病院は、地域基幹病院として地域住民の皆さまならびに地域医療機関に信頼される病院づくりを目指しています。ここ6年間では外来の全面増改築、心臓病センター、内視鏡センターならびに病棟の新築およびリニューアル(血液治療病棟ほか)、放射線センターの改修および最新の画像検査機器の導入などを行い、地域の方々に、高度な医療を安心して受けていただける医療環境の整備を行ってまいりました。
今回の建設にあたっては、国の医療計画の見直しの中で、4疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)5事業(救急医療、災害時医療、へき地医療、周産期医療、小児医療)の確保のために医療連携体制の整備が求められている今日、当院がその機能を十分に果たし、近年、急激に患者さんが増加している急性期医療への対応をよりスムーズに行えるようマスタープランを作成しました。
建物は急性期医療の中枢である手術センター、集中治療室、救急医療センターと、アメニティーを配慮した高機能病棟です。病棟は臓器別センター化(脳・神経センター、呼吸器センターなど)を取り入れるほか、新旧あわせた全病棟を再編成し、消化器センター、緩和ケア病棟や、乳がん・婦人科がんの患者さんのための女性専用病棟などを新設します。
これらにより、当院の使命である社会貢献の一層の充実を図っていきたいと考えています。
新棟建設工事の主な内容は下記のとおりです。
建物概要
| 1.規 模 | 地下1階、地上14階、塔屋1階 |
| 2.延床面積 | 47,300u(アトリウムを含む) 完成後の総延床面積141,853u |
| 3.鉄骨および鉄骨鉄筋コンクリート |
| 4.工事期間 | 平成20年5月〜平成24年7月 |
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急性期病院の核となる手術センター(21室、既存のものを含めて28室に)を2階に、4階に集中治療室 38床(ICU 12床、NCU・SCU:脳神経・脳卒中集中治療室 14床、EICU:救急患者集中治療室 12床)を設けます。
1階には救急医療センター、入退院支援センター、画像診断部門を設けます。
当院は昨年、救急患者さんを約72,000人、救急車を約7,300台受け入れました。現在は救命救急患者さんと一般救急の患者さんを同じスペースで診療していますが、新しい救急医療センターではそれをゾーン分けし、それぞれに必要とされる医療をスムーズに行えるようにします。
入退院支援センターは今回、新たに設置されるもので、当院に入院される患者さんが、外来での入院準備段階から、入院され、当院での急性期医療を終え、自宅や次の医療機関に移られるまでを一貫して支援する部署で、患者さんの退院後も見据え、地域の医療機関と役割り分担をして、地域完結型の医療を担う要となる施設です。
地階の核医学検査(RI)部門にはがん検診に威力を発揮するPET-CT を3台(現1台)に増設可能とします。
5〜13階は病棟で各階42床(計378床)、当院の使命である高機能の医療を行うべく臓器別センター化を図ります。また、ご家庭と変わらない環境で過ごしていただけるよう、アメニティーに配慮した設計となっています。
3階は医療スタッフのアメニティーを考慮したスタッフゾーンで、医療情報室・図書室・研修室・会議室等を設置して医療情報と職員交流の拠点とします。
これらの建物は2期にわたって建設され、1期工事の竣工が平成22年9月、すべての工事が終るのは平成24年7月の予定です。また、本工事と併せて、第1棟の病床数を半減させ、他の病棟と変わらない療養環境にするために全面リニューアルを行います。一連の工事の総事業費は200億円を予定しています。
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