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心臓病センター、新病棟(第9棟)の竣工に引き続いて行っていた第2棟の改修のうち、病棟部分が終わり、このほど運用を開始しました。
今回の改修の目的は、地域の医療機関と連携して急性期医療を担う当院の役割を果たすため、内視鏡、血液治療、透析の各センターを最新・最高の設備を備えた、より質の高い医療を提供する施設として全面的に改修することです。また、病棟部分つきましては、1992年に建てられ、当時としては十分な広さで快適な療養環境だった病棟を、13年を経て古くなってきたところもあるので、時代にマッチした、新病棟(第9棟)と変わらない快適居住環境に整備することです。
ここでは、病棟部分の主な改修点を紹介します。
まず、安全確保のためにエレベーターホールを区画し、病室部分との境にドアを設けました。また、居住性を高めるために、病棟全体の照度と照明法を改め、無機質だった廊下の一部を木目に変え、落ち着いた雰囲気にしました。
談話室を改装した食堂では、これまでは食事、面会、排泄をすべて一つの病室ですませていた患者さまが、患者さま同士お話しをしながら食事をすることにより、生活にメリハリができたと喜ばれています。また、食事制限のある方などはそれぞれの工夫を紹介して、療養生活の情報交換も行われています。

安全に関しては、注射準備室が独立したこと、清潔・経管栄養・お薬については、ケア準備コーナーが設置されるなど、患者さまにより安全な援助ができるようになりました。
シャワー室には、各階にストレッチャーシャワー(寝たままでお風呂に入れます)、座・シャワー(座った状態で、湯船につかっていると同じような感覚でシャワーを浴びることができます)を追加配備しました。
また、説明室もスタッフステーションの中に個室化され、患者さまにはプライバシーの確保された環境で、ゆっくり医師の説明を聞いていただけるようになりました。
何と言っても一番好評なのは液晶テレビのついた床頭台でしょうか。4床室のロッカー、洗面台の収納棚も使いやすいようにA、B、C、Dの各文字が4色で表示されています。

血液内科病棟の無菌病床化について
第2棟改修の主要課題に血液内科病棟の整備があります。
従来より、強力な化学療法後や造血障害、造血幹細胞移植に伴う白血球減少に対応するためにクリーンルーム、バイオクリーンルームを設置していた当該病棟を全面的に改修し、病棟全体を無菌病床化しました。これによって、強力な化学療法や造血細胞移植をより安全に、時機を逸することなく実施できる、わが国でも有数の体制が整いました。
当該病棟は、従来、35床の一般病床と8床のNASA Class10000の無菌度(化学療法や、感染リスクの少ない移植に対応)を持ったクリーンルーム、2床のNASAClass100(感染リスクの高い同種移植に対応)のバイオクリーンルームを備えていましたが、このたびの改修で当該病棟全体をClass10000の無菌フロアにグレードアップしました。また、従来のクリーン・バイオクリーンのスペースを、造血細胞移植ユニットとして移植に特化するとともに、バイオクリーンルームについては、内容を一新した上で3床に増床し、垂直層流を採用して一般病室と変わらない居住性を確保、前室もClass100〜1000を確保し、バイオ管理の患者さまが、気分転換をはかれるスペースを確保しました。
さまざまのリスクをはらんだ移植医療ではありますが、今回の改装によって、設備面では適切な無菌環境と居住環境を確保しえたのではないかと感じています。
2005年11月7日の讀賣新聞で報道されましたとおり、当院の2004年の同種幹細胞移植の症例数は中四国では最も多く、血縁者間16例、骨髄バンク9例、臍帯血バンク6例の31例でした。通算でも現在までに184回の同種移植を実施しています。今回の改修によって、今後の移植症例の増加に対応できる体制が整いましたので、さらなる成績の向上に努めると共に、通常の化学療法におきましても、感染リスクの高い患者さまには、より適切な環境での治療を提供し、安心して治療を受けていただけるよう努めてまいります。
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