「女性医師の働きやすい環境作り」委員会からのメッセージ
委員長 有田 真知子
拡がる取り組み"女性医師が継続して働き続けられる環境作り"
ここ数年全国的に、女性医師が継続して働き続けられるよう、就労環境の改善を図ろうとする取り組みが急速に拡がっています。背景に、最近問題となっている勤務医不足の原因の一つが、離職率の高い女性医師の増加にあるというわけで、にわかに"女性医師"が脚光をあびるようになりました。
国の政策にも取り上げられるようになったこの"女性医師問題"、個人の努力だけに負うところが多かった仕事と生活との両立を、ワークライフバランスといった旬の言葉も登場して、社会全体の問題として捉え、支援していこうという方向に時代は変わりつつあります。
"ワークライフバランス"重視の時代へ
ある男性医師が言いました。"女性は仕事も生活も育児も大切ですと胸を張って言えるけど、なかなか男性は言えません"。言えないけれど、彼はパートナーとの間で絶妙のワークライフバランスを実践しています。また、当院の医師対象のアンケートでは、年代を問わず、"育児休暇を私達男性にも認めるべきである"という意見が6割に達しました。今や男女や職種を問わず、いい仕事をするためにも、私生活や社会的活動も大切にしたいと考える人が増えました。いずれは、男性であっても"生活も大事にしたい"とさらりと言える時代になっていくでしょう。男女共生時代の幕開けも近いという予感がします。そして、今、全国的に拡がっている"女性医師が働きやすい環境作り"の活動は、いずれは全医師、全医療従事者の働き方の見直しと改善に繋がっていくものと思います。
現在の当院の活動と目指すところ
当院は元々、看護師さんたちを初めてとして育児休暇取得率も高く、また24時間体制の院内保育園や病児保育などの施設・制度も充実しており、働きやすい職場を作ろうという志のある病院です。
昨年には、さらに働きやすい環境や風土作りを目指して、「女性医師の働きやすい環境作り委員会」が発足しました。育休取得の促進や病児保育の充実を始めとした育児支援、生活とのバランスに配慮したフレキシブルな働き方の提案など、様々なプランを立て、実行しています。また、一旦離職した医師にも、医療の現場に復帰してもらいたいと考え、復職のためのサポート体制を整えようとしています。そして、それぞれのニーズに応じて、当院での研修や就労を含めた長期にわたるキャリアデザインの支援もしていく予定です。
いずれも目指すところは、生活も大切にしながら、生命を預かる医師という仕事に責任と誇りをもって生き生きと取り組みたい、続けることで医師として成長して、よりよい医療を社会に提供したいと願ってであることは言うまでもありません。
私たちの取り組みはまだ端緒に付いたばかりです。病院内外のたくさんの方々からのご意見やアイデアをいただきたいと思います。ご助力をお願いいたします。
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