ご家族の方へ-いきいきライフ



●ご入居はいつごろですか?
2015年です。主人とは結婚後5年ほどで死別しておりまして、一人娘が結婚してからはずっと一人暮らしでしたが、急に心不全になりましてね。倉敷中央病院へ運ばれて、20日ほど入院しました。退院後、妹たちや娘が私の今後のことを心配し、こちらを探してくれて、入居を決めました。

●ケアハウスつるがたはいかがですか?
入居の際に自宅を手放しました。自宅には作品を飾って、いつも綺麗にしていました。アートフラワー教室も自宅でしていてね、コミュニケーションの場でもありましたから、残念…。でも、倉敷中央病院がすぐ近くなのが安心です。いいところに入居できたと思います。現役時代は忙しかったので、入居後は時間がゆったりしていて、退屈に感じることもあるけど(笑) 。


●ケアハウス館内にはたくさんアートフラワーが飾られていますね!本物かと思いました。
プレゼントしたときに、生花とまちがえてバケツに入れ、水を掛けられたこともありますよ(笑)私が学んだ「深雪アートフラワー」はより自然に近い花をつくるんです。一人で黙々と作業するの。大変ですけど、作っている時が一番幸せ。作った作品はみな、プレゼントしました。このザクロを見てください。中にある一粒ひとつぶ、全部手作りなんですよ。葉のギザギザのカットもね。アートフラワーは、生け花の素養がないと難しいと思います。私は、母が華道をしていたので、あちこちに花が生けられていてね。それを毎日目にしていたから、映える生け方とか、覚えたんでしょうね。

●花びらも葉も、色が絶妙です!
色彩学を学びましたが、花びらや葉など、色を染めるのは難しい。5~6色使って染め上げるんですが、2日かけて紙や布に色出しをするんです。花びらの一つ一つ、本物はどんな色かしら、この布ならどのような染め上がりになるかしらと思い浮かべながら。パーツの切り出しは布目に揃えてカットするのがルール。だからものすごい量の布が要るし、揃える部品もたくさんあります。動きをだすために、花びらも葉も、布を2枚重ねて中にワイヤーを入れています。葉のワイヤーは、実物の葉脈を再現するよう意識して選んでいるんですよ。

●根気が要る作業ですね…
私はね、短気なところと、粘り強いところと、2面性があるのよ(笑)自分でもカッとしやすいなと思うけど、絹糸の結び目をほどくのはまったく苦にならないとかね。だから、アートフラワーも性に合ってるんじゃないかな。焼き物作りも趣味でね、このアートフラワーを飾っている器も、私の作品なんですよ。


●多趣味でいらっしゃる!
旅行もよく行きましたよ、青春切符で旅行して、良いもの食べて…今はこのアートフラワー。作品は20点ほどこちらに持ってきて、ベランダにも飾っています。季節の花をケアハウスつるがたに飾っていただいて、皆さんに喜んでいただけたら…と、取り組んでいるんです。最新作のヒマワリは談話室に飾っていただいていますよ。

ページの先頭へ