画像診断センター

Q&A

一般撮影関連

レントゲン撮影における被ばくが心配です。
放射線検査によって得られる患者さんのメリット(利益)が被ばく等のリスクより大きいと担当医師が判断したときのみ検査が行われています。必要最小限の被ばくで正しい診断が行えるように検査を行っていますので、放射線による影響をご心配されることはありません。
被ばくに関する専門の技師を配置しておりますので、不安な点がありましたらご相談ください。
検査結果について説明してほしいです。

検査結果を診療放射線技師からお伝えすることは法律でも禁止されております。担当医師にお尋ねください。

ついでに他の部位も撮影してほしいです。

担当医師の指示のもと撮影を行っており、診療放射線技師が医師の指示なく撮影部位を追加することは法律でも禁止されております。お手数ではございますが担当医師にご相談願います。

着替えや移動が一人では不安です。

診療放射線技師が着替えや移動の介助を行いますので、ご安心ください。また着替えや撮影の介助にあたり女性技師を希望される場合は、遠慮なくお申し付けください。

子供の撮影に立ち会いたいです。

検査室内に一緒に入室していただくことは可能ですが、付き添いの方の不必要な被ばくを避けるため撮影時には検査室の外でお待ちいただきます。ご理解・ご協力のほどお願いします。

消化器系撮影室関連

検査の前にしないといけないことはありますか?

上下部消化管造影は基本的に絶食です。神経根ブロック、ミエロなどの整形外科の検査に前処置はありません。

検査の前に着替えないといけないのですか?

ボタンや金属のものがついていなければ、そのまま検査できますが造影剤や血液など服についてしまう場合がるのでどの検査も基本的には着替えてもらいます。

検査の時間はどのくらいですか?

神経根ブロックは約10分くらいです。
※ 検査によっては大幅に時間が前後するものもあります。

検査が始まってX線をずっとだしているのですか?

医師が管の位置を確認したり、造影剤を注入して臓器の形態や走行などを確認するときにX線を出しています。必要な時にだけX線をだしています。
また、透視時間が長くなる検査では防護を置いて散乱線による被ばく低減をはかっています。

CT検査関連

なぜ息を止めるのですか?

息をしたまま撮影すると、臓器が一緒に動いて画像がボケてしまうため、病変部がはっきり見えなくなってしまいます。そのため、撮影範囲や検査部位によって5秒~15秒程度息を止めて撮影を行います。

検査前に金属類を外して検査を行うのはなぜですか?

金属類が撮影部位にあると、画像に大きな影響を及ぼしてしまいます。診断の妨げになるので、検査部位に応じて金属類を外してから撮影を行っています。

造影検査では、全身が温かくなりますが大丈夫でしょうか?

詳しく検査をするために造影剤を使用する場合があります。造影剤を注入すると一時的に体が温かくなりますが、すぐにおさまるので心配は要りません。検査中に吐き気や息苦しさなどがあれば、近くのスタッフに声をかけてください。

RI検査関連

核医学検査とは何ですか?

核医学検査とは放射性同位元素を含む放射性医薬品を注射し、体内のお薬の分布を調べる検査です。CTやMRIでは精度良く臓器の形などの形態的な情報を画像として得ることができますが、核医学検査では臓器の血流や代謝などの機能的な情報を画像として得ることができます。

放射性医薬品とは何ですか?

放射性同位元素(ラジオアイソトープ)を含む医薬品のことで、放射性医薬品基準によって規定されています。放射性同位元素が放出する放射線を用いて、病気の診断や治療を行うための薬剤です。

PET/CT検査はなぜ絶食が必要なのですか?

がん細胞は正常な細胞よりも活発なため、ブドウ糖をたくさん取り込むという性質があります。当院のPET/CTで使用する放射性医薬品はブドウ糖と似た働きをするFDGというお薬を使用しており、たくさんFDGを取り込む活発な細胞を調べています。しかし、検査前5時間以内にカロリー摂取してしまうとブドウ糖によってがん細胞が満腹になり、FDGの集まりが悪くなってしまいます。そのため正確な診断を行うことができなくなってしまう可能性があります。

心筋シンチではなぜカフェインをとってはいけないのですか?

心筋シンチでは心臓に負荷をかけた状態と、心臓が安静な状態の2回撮影を行う必要があります。心臓に負荷をかける方法には運動負荷と薬物負荷の2種類があります。薬物負荷を行う場合、カフェインを摂取していると負荷をかけるお薬の効果が弱くなってしまうため、十分な負荷をかけることができなくなり、正確な診断を行うことができなくなってしまう可能性があります。運動負荷を予定されている方も、検査当日の状況によって薬物負荷に変更となる場合があるため、カフェイン摂取を控えていただくことが望ましいです。

MR検査関連

体内に植込まれた医療電子機器・医療用インプラント(体内金属)がありますが、どうしたらよいですか?

体内に植込まれた医療電子機器・医療用インプラント(体内金属)は、安全にMRIが撮影可能な製品と、十分に安全性が確認できていない製品、MRI非対応の製品などが混在しています。MRI対応製品以外は、MRI検査に伴い発熱する可能性や、磁場により移動・故障するリスクがありますので基本的には確認が必要です。

植込み型心臓電気デバイス(ペースメーカー等)はどうしたらよいですか?

植込み型心臓電気デバイスには、ペースメーカー、CRT-P(両心室ペースメーカー)、CRT-D(両⼼室ペーシング機能付埋込型除細動器)、ICD(植込み型除細動器)、⼼電⽤データレコーダーなどがあります。検査前に設定変更を行い検査ができるものもあれば、そもそも検査ができないものものなどがあります。そのため、上記埋込み患者のMRI予約検査には循環器デバイス外来の受診が必要です。

人工内耳は安全に検査が行えますか?

近年、条件付きMRI対応の人工内耳が複数のメーカーから販売されています。当院でMRI検査をおこなう場合、耳鼻科で事前に診察をします。検査の安全性や有用性確認できた場合にのみMRI検査を実施いたします。また検査時には様々な前処置が必要になります

アートメイクや刺青をしていますが検査はどうすればいいでしょうか?

刺青やアートメイクなどの着色には金属を含む顔料があります。禁忌扱いとしている病院もありますが、当院では注意しながら検査をおこなっています。問診票に刺青の部位を記入するようにしてください。

骨折した時に手術しましたが大丈夫ですか?

ほとんどの製品でMRI検査おける安全性が確認されていますが、中に安全性が十分に確認されていない素材もあります。MRI検査に伴いインプラントが発熱する可能性や、強力な磁場によりインプラントが損傷するリスクがあるとされていますが、実際にこうした問題が生じる可能性は非常に低く、整形外科手術によるインプラントではほとんど有害事象の報告はありません。ただし、安全を確認するためどの部位をいつ頃⼿術したかを問診票に正確に記⼊してください。また、検査中に違和感などありましたらすぐにスタッフにお知らせください。

妊娠中ですが検査可能ですか?

医学雑誌JAMA(2016/9/6)に掲載されている胎児MRI施行における胎児および出生後小児へ影響についての論文で、妊娠初期に胎児MRIを行った児は、行っていない児比較し、成長障害、視力、聴力、発がんなど明らかな影響は認められなかった、と報告されていますが、当院の方針としては妊娠初期の検査は原則避け、妊娠14週以降を目安として検査をおこなっています。
検査の必要性を十分理解していただいたうえで検査をおこなう必要がありますので、不安な点は医師やスタッフにお知らせください。また検査当日に妊娠の可能性ある場合はご連絡ください。尚、授乳中の造影検査に授乳制限はありません。

歯を治療した金属や入れ歯は、どうしたらよいですか?

⼊れ⻭は外していただきます。インプラントや矯正器具、かぶせなど外せないものはそのまま検査可能です。
まれに温度上昇の可能性がありますので異常があれば検査中にお知らせください。また、磁石を使用した入れ歯ついては、「キーパー(義歯の土台部分)は磁石ではないので、義歯を外して撮像を行った場合、磁石の吸着が損なわれる心配はない(日本磁気歯科学会監修)」と報告があります。ただし、口腔内のキーパーと周囲の歯科用装置が外れていないか確認して検査を行い、検査中にもしも異常があればお知らせください。

閉所恐怖症ですがどうしたらよいですか?

患者さんの希望を聞き、アイマスクや鏡を使用し、閉所恐怖症を和らげるようにして検査をおこないます。ただし、頭部の検査は顔の前に電波を受信するコイルがありますので、圧迫感が強いです。診療科によっては安定剤などの薬を内服して検査をおこなうことがあります。安定剤内服後は車の運転はできません。

怪我をして体内に金属片があるようですがどうしたらよいですか?

金属の入っている部位を必ず問診票に記入するようにしてください。目の近辺は失明の可能性がありますので、確認が必要です。眼球に接するような場合は禁忌扱いとなります。

保温下着は大丈夫ですか?

近年ヒートテックのような保温下着が、多数販売されています。低温火傷の原因になりますので、当院では禁忌扱いにしています。

尿パッドや生理用品を着用したまま検査ができますか?

金属等がなければ特に問題はありません。