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集中医療センター(ICU)のご紹介

01概要


センター長 山下 茂樹

集中医療センター(以下、ICU)は、1975年の第1病棟完成に合わせて開設され、ICU/CCU全6床で始まりました。循環器内科、心臓血管外科の入室数が年々増加し、1993年に循環器内科のCCUが分離独立。2005年に心臓血管外科も独自の集中治療室(CCU-S)をもつに至り、現在は循環器系以外の内科系・外科系患者を中心に、全12床(特定集中治療室8床、重症観察室4床)を運用しています。2010年9月に第3棟が完成し、新しいICU(新3病棟4階12床)に移動しました。
2012年9月に救急医療センターのための新しいICU(救急ICU 8床運用)が開設されました。救急ICUの運用が開始され、既存のICUと合わせた病床数は最大20床となりました。また2013年4月から救命救急センターの運用が開始され、外傷を中心とした救急患者は救急ICUに入室するため、現在、ICUは術後患者と院内急変患者、および小児救急を中心とした診療を行っています。


対象疾患

未熟児・新生児集中医療センター(NICU)、脳神経(脳卒中)集中医療センター(NCU)、循環器内科・心臓血管外科集中医療センター(CCU-C/CCU-S)、救急ICU対象者を除く、すべての診療科の重症患者を受け入れています。救急ICUは運び込まれる患者数も多く、救急ICUが満床になった場合はICUが受け入れています。小児を含む意識障害、呼吸不全、循環不全、重症感染症、ハイリスク術後患者が主な対象となりますが、全ての診療科を対象としているため、極めて多岐にわたる疾患を診ることになります。

最近は患者の高齢化のためか、単一の疾患を対象としているというより全臓器の機能障害に取り組む必要が多いように感じます。また先天的なハンディキャップを背負った小児患者も多く、在宅医療を含めた長期的視野に立ったICU管理が求められています。


診療圏

上記の理由から、各診療科の診療圏すべてがICUの診療圏となります。また近隣他県からの患者も増加傾向にあり、診療圏が拡大しています。


特徴

診療形態は、主治医は変更しませんが、ICU専従医が大きく関与するhigh intensity open model ICUといえます。各患者には当該診療科の主治医1名、指導医1名、担当医(ジュニアレジデント)1名がつきますが、ICU入室中はICU専従医(麻酔科医3~4名、内科系シニアレジデント1~2名)が、診療方針を主治医と相談しながら治療に当たります。週3日、平日夜間は麻酔科医1名が手術センター当直、内科医師2名がICU当直を担当し、木~週末および日祭日は麻酔科医が手術センター・ICU当直を行います。重症患者の特徴として複数科にまたがる診療を必要とすることが多く、他科の医師も必要に応じて診療に参加します。

ICUでは専従の看護師が、数多くの勉強会や研修会で研鑽を積みながら専門的な看護を行っています。なかでも急性・重症患者看護専門看護師が指導的な役割を果たし、看護師の集中治療における仕事を様々な角度から見つめなおしています。ICUには臨床工学技士が常駐し、生命維持装置の保守管理や操作、安全管理を担当します。事務担当クラークと看護補助者も治療を円滑に進める大きな力となっています。

ICUは常に重症患者を受け入れる体制を整えておかなければなりません。そのためには常にベッドを確保したうえで、どのような患者を受け入れるか、どこまで回復したら一般病棟に移すのかの基準を明確にする必要があります。当ICUでも入退室のためのガイドラインを設け、偏りのない判断を下すよう努めています。またICU在室日数の短縮を目的として、鎮静薬の投与を計画的に行うための鎮静スケール(ATICE)と鎮静アルゴリズムを採用し、実績を上げています。患者がICU環境を受け入れやすいものにするために全て個室化しました。


新しい取り組み

1)RRS(Rapid Response System)の導入
麻酔科医師、救急科医師、循環器内科医師、ICU/CCU看護師(急性・重症患者看護専門看護師を中心に)、薬剤師、臨床工学技士を中心にRapid Response Teamをつくり、病棟で患者が急変する前に、異状をいち早くキャッチできるシステムを導入しました。

2)集中治療科の創設
これまでICUは麻酔科が中心となって運営してきました。しかし、集中治療はひとつの診療科のみで成り立つものではなく、かといって各診療科がバラバラに集まっても良い治療はできません。様々な診療科の医師たちが自らの診療能力を高め、重症患者にも対応できるようになるためのプログラムが必要です。この度、麻酔科、総合診療科、救命救急センター循環器内科の医師たちが協力して、診療科を特定せずに幅広く集中治療を学ぶことのできる研修プログラムを作ることになりました。希望者には順次取り入れていくつもりです。

3)PNS(partnership nursing system)の導入
福井大学医学部附属病院看護部で開発された看護方式PNSをICUでも導入し、新人教育、看護業務での質向上と看護師の成長に取り組んでいます。


02診療案内

年次別ICU入室状況

入室患者総数
  2010 2011 2012 2013 2014 2015
入室患者数(人)
800
845
831
899
933
972
死亡数(人)
85
74
66
44
40
41
死亡率(%)
11
8.8
8.0
4.9*
4.3
4.2
延べ入室日数(日)
3840
3994
4082
3113
3381
3863
平均在室日数(日)
4.8
4.7
5.6
4.6
3.8
3.9
救急医療センターからの入室数(人)
319
265
254
172
164
147
救急医療センターからの入室率(%)
40
31
31
19
17.2
15.1

*:2013年度の死亡率が低下したのは、救急-ICUが稼働し始め、ICUの術後患者の入室割合が増加したため。



入室経路
診療科別入室状況


03その他

施設認定

  • 日本集中治療医学会専門医研修施設

カンファレンスなど

回診
 月~金曜日 午前10時および19時の1日2回、症例ごとに治療・検査方針の決定を行っています。
症例検討会
 特別に考慮すべき社会的背景をもった患者、複雑な病態の患者、転帰不良の患者のケア・サポートなどについて、病棟スタッフを含めた多職種カンファレンスを適宜行っています。
勉強会
 研修中のシニアレジデントを講師とした勉強会を、適宜行います。


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