総蛋白 略 称 TP
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定
時間外 あり
結果報告時間(普通) 2~4時間 結果報告時間(至急) 90分
検査目的 血清中又は血漿中総蛋白の測定
臨床的意義 血清蛋白成分は80種類以上あり、それらの総和が総蛋白、泳動像が蛋白分画で判明する。血清総蛋白は栄養状態、吸収、漏出、異化亢進、血液腫瘍などの全体像をまず把握し、蛋白分画では、それらの蛋白のおおまかな増減をみることができる。血清総蛋白値は、約60%を占めるアルブミンと約20%を占めるγ-グロブリンによりほぼ決定される。通常、アルブミンは血液濃縮による見かけ上の高値以外で増加することはなく、またγ-グロブリンも無(低)γ-グロブリン血症以外は総蛋白値に影響するほど低値となることはない。したがって、高蛋白血症は血液濃縮あるいは高γ-グロブリン血症、低蛋白血症は低アルブミン血症が主因となる。高蛋白血症のうち血液濃縮は脱水によるものであり、高γ-グロブリン血症は骨髄腫などによる免疫グロブリンの単クローン性増加による。慢性炎症・肝硬変・悪性腫瘍でみられる多クローン性免疫グロブリンの増加では、同時に低アルブミン血症を伴うことが多いため、高蛋白血症を呈することは少ないが、膠原病のうちSjogren症候群などで免疫グロブリンの著明な増加による高蛋白血症をみることもある。 血清総蛋白は、スクリーニングとして広範囲の疾患、すなわち栄養異常、吸収・漏出、消耗状態、悪性疾患、脱水症などで検査を行なう。
・立位>臥位
異常値所見
【高値】
脱水症,慢性感染症,慢性肝障害,肝硬変症,膠原病,多発性骨髄腫
【低値】
ネフロ-ゼ症候群,蛋白漏出性胃腸炎,悪液質,重症肝障害
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清または血しょう、その他穿刺液等は参考値とする
必要量:300μL
測定日情報 毎日
その他情報 ・血清総蛋白の濃度の増加は,大部分が免疫グロブリンの増加による。
・肝硬変症では,肝機能の低下により各種蛋白の合成は低下するが,免疫グロビリンの合成(特にIgA)が増加し,TPとしては増加を示すことが多い。
1998/11/28~ 2009/04/30EDTA-ビウレット法(日立7600)
6.5~8.1 g/dL             2003年8月4日より  6.5~8.0 g/dL
従来法(日立7450)との相関
 r=0.9966
 y=1.036x-0.091
 (x;日立7450)
・時間外検査
 測定法はルーチンと同様(H7180)
1992/01/17~1998/11/27 EDTAビウレット法(日立7450)

検査法(最新) EDTA-ビウレット法(日立LABOSPECT-008α) 2023/01/04 ~ 現 在
臨床参考値(最新) 6.6~8.1g/dL
従来法との相関
 r=0.998
 y=0.99x-0.12
 (x;日立LABOSPECT-008)
時間外検査;日立LABOSPECT-008
検査法(前回) EDTA-ビウレット法(日立LABOSPECT-008) 2016/10/01 ~ 2023/01/03
臨床参考値(前回) 2016/10/01より共用基準範囲に変更
6.6~8.1g/dL
検査法(前々回) EDTA-ビウレット法(日立LABOSPECT-008) 2011/01/04 ~ 2016/09/30
臨床参考値(前々回) 2003年8月4日より  6.5~8.0 g/dL
従来法との相関
 r=0.997
 y=1.017x-0.041
 (x;従来法)
・時間外検査
 測定法はルーチンと同様(日立LABOSPECT-008 タイプ1)




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2017/05/01 9999/12/31 15歳0ヵ月   6.6-8.1 6.6-8.1
1 2016/10/01 2017/04/30 15歳0ヵ月   6.6-8.1 6.6-8.1
2 2003/08/04 2016/09/30 15歳0ヵ月   6.5-8.0 6.5-8.0
3 1998/11/28 2003/08/03     6.5-8.1 6.5-8.1
4 1992/01/17 1998/11/27     6.5-8.0 6.5-8.0
5 1986/03/01 1992/01/16     6.5-7.8 6.5-7.8
6 1900/01/02 1986/02/28     6.5-8.3 6.5-8.3