尿素窒素 略 称 BUN
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定
時間外 あり
結果報告時間(普通) 2~4時間 結果報告時間(至急) 90分
検査目的 血清又は血しょう中の尿素窒素の測定
臨床的意義 BUNは血液中の尿素に含まれる窒素分を表すもので、安静空腹時の基準範囲は8~20 mg/dLである。 高蛋白摂食時や蛋白異化をきたすような体動(運動)あるいは発熱時には高値を示す。肝での尿素 サイクルを介して生成され、主として腎で排泄されるので、それらの異常を検出する検査というこ とになるが、日常診療では主に腎機能検査として用いられる。特に代償不全(非代謝性)腎不全の 指標としての意義が極めて高い。蛋白異化亢進状態、消化管出血、脱水、心不全、ショック、筋肉 疾患、肝疾患などの場合にも病態診断の補助的な検査として用いられる。
異常値所見 高値:腎機能障害,腎不全,尿路閉塞,脱水症,体組織の崩壊
低値:肝不全,妊娠,低蛋白食
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清または血しょう、その他に穿刺液等は参考値とする
必要量:300μL
測定日情報 毎日
測定に及ぼす諸因子 性差が認められ、女性は男性に比較して10~20%低値であり、妊娠では低値となる。新生児では 成人と比較して20~30%高値であり、出生後2ヵ月程度で成人のレベルとなるが、小児期では低 値を示す傾向にある。また、加齢、特に60歳以上では高値となる。摂食と代謝亢進のため、日中 に高値で、夜間には低値となる日内変動を示す。季節的には代謝の更新する夏と厳冬に高値を示す とされている。
その他情報 ・BUNは,腎機能の指標としてあまり敏感でなく,クレアチニンと同様,GFR(糸球体濾過値)が50%まで低下しても正常域にとどまり,30%前後に低してはじめて上昇する。
・緊急異常値 80mg/dL以上。
検査法遍歴
1998/11/28~2011/01/03
酵素法(日立7600)
7~20 mg/dL
従来法(日立7450)との相関
 r=0.9991
 y=0.982x+0.501
 (x;日立7450)
・時間外検査
 測定法はルーチンと同様(H7180)
1986/03/01~1996/01/16
酵素法(H736)

検査法(最新) 酵素法(ウレアーゼ-GLDH法)(日立LABOSPECT-008α) 2023/01/04 ~ 現 在
臨床参考値(最新) 8~20mg/dL 従来法(日立LABOSPECT008)との相関
 r=0.999
 y=1.01x+0.83
 (x;日立LABOSPECT-008)
・時間外検査;日立LABOSPECT-008
検査法(前回) ウレアーゼ・GIDH法,アンモニア消去法(日立LABOSPECT-008) 2016/10/01 ~ 2023/01/03
臨床参考値(前回) 2016/10/01より共用基準範囲に変更
8~20mg/dL
検査法(前々回) ウレアーゼ・GIDH法,アンモニア消去法(日立LABOSPECT-008) 2015/03/02 ~ 2016/09/30
臨床参考値(前々回) 8~20mg/dL 従来法(日立LABOSPECT008)との相関
 r=0.9997
 y=1.034x-0.051
 (x;従来法)
・時間外検査
 測定法はルーチンと同様(日立LABOSPECT-008 タイプ1)




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2017/05/01 9999/12/31     8-20 8-20
1 2016/10/01 2017/04/30     8-20 8-20
2 2015/03/02 2016/09/30     8-20 8-20
3 1998/11/28 2015/03/01     7-20 7-20
4 1992/01/17 1998/11/27     8-22 8-22
5 1986/03/01 1992/01/16     7-20 7-20
6 1982/09/16 1986/02/28     8-20 8-20
7 1981/06/15 1982/09/15     8-18 8-18
8 1900/01/03 1981/06/14     9-22 9-22