β2-マイクログロブリン 略 称 β2-m
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 2~4時間 結果報告時間(至急) 90分
検査目的 血清又は血漿中のβ2-マイクログロブリンの測定
臨床的意義 生体内のすべての有核細胞表面にはHLAクラスⅠ分子(HLA-A、B、C)が存在する。このクラスⅠ分子は細胞膜を貫通した45kDaの重鎖とこれに非共有結合した12kDaの軽鎖からなっており、この軽鎖がβ2-マイクログロブリンである。β2-マイクログロブリンは分子量が小さいために、正常状態では腎糸球体を素通りし尿細管によりそのほとんどが再吸収され、ここで異化される。β2-マイクログロブリンの臨床検査上の重要性は、腎尿細管障害時の尿中濃度にある。血清β2-マイクログロブリン値は幅広い疾患、幅広い臓器の異常で増加するために特異性が低く、β2-マイクログロブリン単独では疾患や臓器を絞り込むことはできない。
異常値所見 高値:腎疾患、自己免疫疾患、肝疾患、悪性腫瘍
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清または血しょう、その他に穿刺液等は参考値とする
必要量:300μL
測定日情報 毎日
その他情報 ・保険改正(1990年4月1日)により腫瘍マーカー包括点数からはずれた(免疫学的検査)。
・多発性骨髄腫の病期,予後,病勢の推定などに最も優れた単独の指標となっている。
・悪性腫瘍での上昇機序は不明だが,基礎免疫学とくにサイトカインの研究の進歩により,その作用機序が解明されるものと期待されている。
・ラテックス免疫比ろう法は1割程度低くなります。
・検査法,臨床参考値の履歴
 1987年~1991年
  EIA法
 1991/11/01~199
2001/02/24~2010/06/30
ラテックス免疫比濁法(日立7170,日立7600)
0.90~2.00mg/L
従来法(ラテックス免疫比ろう法:BN2)との相関
r=0.997
y=1.172x+0.160
(x:BN2)



検査法(最新) ラテックス免疫比濁法(日立LABOSPECT-008α) 2023/01/04 ~ 現 在
臨床参考値(最新) 2.00mg/L以下
従来法(ラテックス免疫比濁法)との相関
 r=0.998
 y=0.96x+0.16
 (x:日立LABOSPECT-008)
検査法(前回) ラテックス免疫比濁法(日立LABOSPECT-008) 2019/07/01 ~ 2023/01/03
臨床参考値(前回) 2.00mg/L以下
従来法(ラテックス免疫比濁法)との相関
 r=0.999
 y=1.038x+0.154
 (x:H7600)
検査法(前々回) ラテックス免疫比濁法(日立LABOSPECT-008) 2011/01/04 ~ 2019/06/30
臨床参考値(前々回) 0.90~2.00mg/L
従来法(ラテックス免疫比濁法)との相関
 r=0.999
 y=1.038x+0.154
 (x:H7600)




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2019/07/01 2099/12/31     <=2.00 <=2.00
1 2001/02/24 2019/06/30     0.90-2.00 0.90-2.00
2 1998/11/28 2001/02/23     0.75-1.35 0.75-1.35
3 1991/11/01 1998/11/27     0.75-1.80 0.75-1.80
4 1900/01/01 1991/10/31     0.80-1.80 0.80-1.80