脳性Na利尿ペプチド(BNP) |
略 称 |
BNP |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
あり |
結果報告時間(普通) |
120分 |
結果報告時間(至急) |
120分 |
検査目的 |
血漿中の脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP:Brain Natriuretic Peptide)の測定 |
臨床的意義 |
脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP:Brain Natriuretic Peptide)は、1988年、Sudohらによって豚の脳から単離されたペプチドホルモンで32個のアミノ酸により構成されている。その後の研究で、BNPは心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP:Artial Natriuretic Peptide)と同様に主に心臓で分泌されるペプチドであり、ANPが主として心房から分泌されるのに対しBNPは主に心室から分泌されることが示されている。BNPの生理学的作用は、ANPと同様、血管拡張作用、利尿作用、ナトリウム利尿作用、交感神経系及びレニン・アンジオテンシン系の抑制作用を有し、心不全の病態を改善させる方向へと働くと報告されている。
健常人の血漿中BNP濃度は極めて低いが、慢性及び急性心不全患者ではその重篤度によって顕著に増加する。 |
異常値所見 |
高値:本態性高血圧、慢性心不全、慢性腎不全、上室性頻脈、ネフローゼ症候群、肝硬変、妊娠高血圧症候群、甲状腺機能亢進症、原発性アルドステロン症、Cushing症候群、SIADH
低値:脱水、利尿薬の影響 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
紫栓EDTA2K入り採血管 |
サンプルの種類 |
採血後すぐに氷づけされた血漿または髄液、胸水、腹水、その他溶液を用いる。
その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
サンプリング量;150μL |
測定日情報 |
毎日 |
患者準備,採取・提出上の注意 |
氷づけで直ちに提出
凝固していた場合、必要に応じて再採血の依頼をする |
測定に及ぼす諸因子 |
採血後は不安定で低下しやすい。
溶血で低下する。
年齢とともに軽度に増加する。男性より女性のほうが高値を示す。
食塩摂取過剰、姿勢(立位から臥位に体位変換直後、臥位にて下肢挙上)、運動負荷、生理食塩水負荷などにより上昇する。
|
その他情報 |
・検査受託開始~2003/10/31
外注
|