脳性Na利尿ペプチド前躯体N端フラグメント(NT-proBNP) |
略 称 |
NT-proBNP |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
1~2日 |
結果報告時間(至急) |
- |
検査目的 |
・血清又は血漿中のヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)の測定。 |
臨床的意義 |
脳性Na利尿ペプチド前駆体(proBNP)は生理活性を有するBNPと生理活性のないN端フラグメントであるNT-proBNPに分解される。
NT-proBNPはBNPと同様、健常者ではきわめて低値であるが、心負荷に応じて増加し、NYHA分類による心不全重症度をよく反映するため、心不全の病態把握および心機能障害の指標となるばかりでなく、予後判定にも有用である。
さらにNT-proBNPはBNPと比較して血中半減期が長いため血中濃度の上昇率が高く、心不全の早期診断や疾患レベルの明確な判断が可能になる。 |
異常値所見 |
高値:急性心不全、慢性心不全、急性心筋梗塞、急性心筋炎、慢性腎不全、高血圧 |
保険情報 |
適用あり(BNPとの同時算定なし) |
採取容器名 |
茶栓分離剤入り採血管 |
サンプルの種類 |
血清または血漿(ヘパリン、EDTA)
*その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:400μL |
測定日情報 |
毎日測定 |
検査上の注意 |
3日前まで追加可能 |
その他情報 |
・年齢とともに軽度に上昇する。
・男性より女性の方が高値を示す。
・食塩接種過剰、姿勢、運動負荷などにより上昇するなど種々の要因に影響される。 |