非特異的IgE 略 称 IgE
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定 不可
時間外 なし
結果報告時間(普通) 2~4時間 結果報告時間(至急) 90分
検査目的 血清中IgEの測定
臨床的意義 IgEは分子量約20万の免疫グロブリンで、Ⅰ型アレルギーを起こす抗原(アレルゲン)を認識する抗体である。IgEは肥満細胞や好塩基球に発現している高親和性IgEレセプターに結合し、アレルゲンが結合すると細胞内にシグナルが伝わり、ヒスタミンなどさまざまなケミカルメディエーターが放出され、Ⅰ型アレルギー反応が惹起される。血中のIgE量のどれ位の部分が特定のアレルゲンに対する抗体であるかは不明であるが、なんらかのアレルゲンに感作されていれば症状のない時期でも血中濃度が高めになる。そして有症状期には更に高値となるが、測定値は必ずしも臨床的活動性を反映しないことがある。
異常値所見 高値:Ⅰ型アレルギー性疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)、寄生虫感染症、気管支肺アスペルギルス症、IgE産生多発性骨髄腫、高IgE症候群、慢性肝疾患、膠原病、ネフローゼ症候群、ホジキン病、ベーチェット病
低値:原発性または後天性免疫不全症、IgE以外のM蛋白を産生する多発性骨髄腫、B細胞系腫瘍性疾患、サルコイドーシス
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清、その他
*その他穿刺液等の測定値は参考値とする。

サンプリング量;300μL
検査上の注意 ・出生時最も低く,加齢とともに増大し,3歳児で成人値の60~100%を示し,学童期に成人値となる。
・IgE値はアレルギー性疾患の罹病期間,強さ,感作状態等を反映する場合が多い。
・原因アレルゲンの検索にはアレルゲン特異的IgE抗体を検査する。
その他情報 検査法履歴
1996/09/07~2000/08/31
ラテックス免疫比ろう法(BN2)
 y=0.968x-29.383
 r=1.000
  (x:BN2 y:BNA)
1991/06/17~1996/09/06
免疫比ろう法(BNA)
 r=0.99
 y=0.90x+36.5
  (y:RIA法)
1988/12/01~1991/06/16
RIA固相法

検査法(最新) ラテックス免疫比濁法(LABOSPECT006) 2017/03/01 ~ 現 在
臨床参考値(最新) 360.9 IU/mL以下
 n=54
 r=0.9988
 y=1.019x-4.770
検査法(前回) ラテックス免疫比濁法(日立7170) 2003/03/01 ~ 2017/02/28
臨床参考値(前回) 0~310IU/mL
 n=71
 r=0.987
 y=0.852x-4.895
  (x:BN2 y:日立7170)
検査法(前々回) ラテックス免疫比ろう法(BN2) 2000/09/01 ~ 2003/02/28
臨床参考値(前々回)  y=1.181x+11.207
 r=0.998
  (x:従来法)
以前はその他を参照




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2017/03/01 9999/12/31 15歳0ヵ月   <361 <361
1 2000/09/01 2017/02/28     0-310 0-310
2 1996/09/07 2000/08/31     0-500 0-500
3 1900/01/02 1996/09/06     0-210 0-210