IgG4 略 称 IgG4
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 2~4時間 結果報告時間(至急) 90分
検査目的 血清中の免疫グロブリンG4(IgG4)の測定
臨床的意義 免疫グロブリンIgGには4つのサブクラスが存在する。IgG4はそのひとつで、血清半減期は23日、胎盤透過性を有するが、補体結合性は通常認められない。Fc部で肥満細胞に結合する性質があり、Ⅰ型アレルギーへの関与が考えられている。IgG4の反応は、ケミカルメディエーターの放出には結びつかず、むしろIgEと抗原を競合することによりメディエーターの放出を抑える遮断抗体として作用する可能性が示唆されている。血清IgG4濃度が感度以下の場合、感染症を反復するなどの易感染性があれば、IgG4欠損症やataxia telangiectasiaなどの免疫不全症を疑う。一方、IgG4高値を呈する場合には、IgG4関連疾患の可能性を念頭におく。IgG4関連疾患は、単一または複数の臓器にびまん性あるいは限局性腫大、腫瘤、結節、肥厚性病変を呈し、高IgG4血症、罹患組織中に著明なIgG4陽性形質細胞浸潤と線維化を特徴とする新しい疾患概念である。自己免疫性膵炎(Type Ⅰ、LPSP型)、Mikulicz病、IgG4関連腎臓病などが包括される。しかし、基準範囲上限から軽度の高IgG4血症をとる疾患には、アレルギー疾患、悪性腫瘍、自己免疫疾患も存在するため、診断は慎重に行わなければならない。
異常値所見 高値: 自己免疫性膵炎(Type Ⅰ、LPSP型)、Mikulicz病、IgG4関連腎臓病、血管炎、Castleman病、アレルギー疾患、自己免疫疾患、多発性骨髄腫(IgG4型)、その他の悪性腫瘍
低値:IgG4欠損症、ataxia telangiectasiaなどの免疫不全症
保険情報 適用あり
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清
ただしその他の材料は参考値とする。
測定日情報 毎日

検査法(最新) ラテックス免疫比濁法 2019/03/29 ~ 現 在
臨床参考値(最新) ・ラテックス免疫比濁法(LABOSPECT006)
・11~121mg/dL
・r=0.998
・y=1.14x+7.30(x:外注)




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2019/03/07 9999/12/31     11-121 11-121