ハプトグロビン 略 称 ハプトグロビン
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定 不可
時間外 なし
結果報告時間(普通) 2~4時間 結果報告時間(至急) 90分
検査目的 血清または血漿中ハプトグロビン(Hp)の測定
臨床的意義 ハプトグロビンはヘモグロビン結合能をもつ血漿蛋白であり、溶血マーカーとして知られている。また静菌作用やプロスタグランジン合成阻害作用などがあることから、急性相反応蛋白としても取り扱われる。主に肝(異所性には好酸球など)で産生され、通常その半減期は3~5日である。赤血球の破壊により生じた細胞毒性のある遊離ヘモグロビンは腎糸球体を通過し腎障害を起こす。ハプトグロビンは遊離ヘモグロビンと等モル比のHp-Hb複合体を形成して鉄の喪失と腎障害を防ぐ。血管内溶血が起きるとハプトグロビンは急速に消費されて(半減期20分以内)、その血中濃度は低値を示す。脾における血管外溶血や骨髄の無効造血時にもハプトグロビン値は低下する。炎症ではIL-1、IL-6などのサイトカインにより肝での合成が促進される。
異常値所見 高値:炎症性疾患(感染症、膠原病)、急性心筋梗塞、悪性腫瘍
低値:溶血性疾患(自己免疫性溶血性貧血、発作性夜間血色素尿症、赤血球破砕症候群、 薬剤性溶血性貧血)、無効造血(巨赤芽球性貧血、骨髄異形成症候群)、肝疾患(急性 肝炎、慢性肝炎、肝硬変)、その他(熱傷)
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清、血漿、その他
*その他穿刺液等の測定値は参考値とする。

サンプリング量;300μL
患者準備,採取・提出上の注意 ・溶血していた場合、必要に応じて再採血の依頼をする
その他情報 検査法履歴
1986/12/15~1996/09/06
免疫比ろう法(BNA)
46.3~292.4mg/dL
 ※Hp型判定PAG電気泳動法
    1995/04/08 中止

検査法(最新) 免疫比濁法(LABOSPECT006) 2017/03/01 ~ 現 在
臨床参考値(最新) 19.0~170.0mg/dL
 n=50
 r=0.9998
 y=0.984x-1.521
  (x:日立7170 y:LABOSPECT006)
検査法(前回) 免疫比濁法(日立7170) 2003/03/01 ~ 2017/02/28
臨床参考値(前回) 19.0~170.0mg/dL
 n=71
 r=0.993
 y=1.115x-3.674
  (x:BN2 y:日立7170)
検査法(前々回) 免疫比ろう法(BN2) 1996/09/07 ~ 2003/02/28
臨床参考値(前々回) n=29
 r=0.986
 y=1.499x-0.111
  (x:BN2 y:BNA)
・1998/04/04~
液状キャリブレ-タ
以前はその他を参照




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 1996/09/07 9999/12/31     19.0-170.0 19.0-170.0
1 1995/04/09 1996/09/06     46.3-292.4 46.3-292.4
2 1900/01/01 1995/04/08     46.3-292.4 46.3-292.4