C反応性蛋白(CRP) |
略 称 |
CRP |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
あり |
結果報告時間(普通) |
2~4時間 |
結果報告時間(至急) |
90分 |
検査目的 |
血清又は血漿中のC反応性蛋白の測定 |
臨床的意義 |
CRPは肺炎球菌菌体のC多糖体と反応する物質として発見された蛋白である。アミノ酸206個よりなるサブユニット5個が円盤状に非共有結合しており分子量は約105000である。CRPは急性期蛋白の代表であり、感染や組織障害に反応して血中濃度は急速に10000倍近くまで上昇する。各種の炎症、組織障害、悪性腫瘍などの刺激によって活性化された単球/マクロファージが産生したIL-6,IK-1、TNF-αなど炎症性サイトカインが肝細胞をさらに刺激することにより肝臓で産生される。特に、IL-6はCRP産生の誘導に主要な役割を果たしている。健常時の血中CRP濃度は低く(0.2~0.5mg/dL未満)、炎症や組織障害などCRP上昇をもたらした原因がなくなれば血中濃度はベースラインまで比較的速やかに低下するため、その時々の炎症の程度を敏感に反映するといえる。 |
異常値所見 |
高値:感染症(とくに細菌感染症),膠原病(とくに増殖期),悪性腫瘍(とくに増殖の早い癌),梗塞(とくに心筋梗塞),外傷,骨折,外科手術 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可
・時間外検査は精密度の関係より、小数以下1桁の「CRP」のみです。
・保険上は「CRP定量」検査ですから、「CRP」や「CRP(高感度)」と同時オ-ダはできません。
・血清アミロイドA蛋白(SAA)と同時
オ-ダでは、”主たるもののみ算定”と
なりますので、ご注意ください。 |
採取容器名 |
茶栓分離剤入り採血管 |
サンプルの種類 |
血清または血しょう、その他は参考値とする
必要量:300μL |
測定日情報 |
毎日 |
検査上の注意 |
・組織障害後4~6時間で増加する。 |
その他情報 |
検査法履歴 2011/01/04~2016/08/31 ラテックス免疫比濁法 0.00~0.20mg/dL 従来法(H7600)との相関 r=0.999 y=1.040x-0.092 (x:日立7600)
・時間外検査
測定法はルーチンと同様(日立LABOSPECT-008 タイプ1)
これより以前の臨床参考値はその他情報へ(日立LABOSPECT-008) 2005/12/01~2011/01/03 ラテックス免疫比濁法(日立7600) 0.00~0.20mg/dL
報告値を小数点以下2ケタに変更 2001/02/24~2005/11/30
0.0~0.2mg/dL 従来法(BNⅡ)との相関 (x:0.3~18.1mg/dL)のとき,y=0.946x-0.021 r=0.997, n=83 (x:0.3~35.4.1mg/dL)のとき,y=0.893x+0.146 r=0.996, n=100 (x:BNⅡ,y:日立7600)
1996/9/7~2001/2/23
ラテックス免疫比朧法(BNⅡ)
<0.3mg/dL
WHO標準品からIFCC標準品(CRM470準拠)へ
従来法(BNA)との相関
y=0.933x+0.112
r=0.999, n=51
(x:BNⅡ,y:BNA)
1992/04/01~1996/09/06
テックス免疫比朧法(BNA)
<0.3mg/dL
BNA標準品からWHO標準品 y=0.898x+0 (x:WHO標準品 y:BNA標準品) ・毛細管法からWHO現法への換算式 y=4.149x-4.137 (x:毛細管法 y:現法) 1mm≒0.01mg/dL,2mm≒4.2mg/dL,3mm≒8.3mg/dL,4mm≒12.5mg/dL,5mm≒16.6mg/dL,6mm≒20.8mg/dL 1991/04/01~1992/03/31 ラテックス免疫比朧法(BNA) 旧stdからBNA標準品へ 臨床参考値:
<0.3mg/dL y=1.488x-0.095 (x:BNA,y:旧std) 1987/09/14~1991/03/31 ラテックス免疫比朧法(BNA) 臨床参考値:
<0.3mg/dL y=1.035x+0.690 (x:BNA,y:LA2000) 1986/04/11~1987/09/13 ラテックス免疫比朧法(LA2000) 臨床参考値:
<0.3mg/dL y=0.174x+0.874 (x:LA2000,y:毛細管法) ~1986/04/10 毛細管法 臨床参考値:(-)
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