マトリックスメタロプロテイナーゼ-3(MMP-3) |
略 称 |
MMP-3 |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
2~4時間 |
結果報告時間(至急) |
90分 |
検査目的 |
血清又は血漿中のマトリックスメタロプロテイナーゼ-3(MMP-3)の測定 |
臨床的意義 |
MMP-3は関節滑膜で産生される蛋白分解酵素であり、軟骨を融解することでRAの病態と密接に関連することから、関節滑膜増殖を反映するマーカーと考えられている。そのためにRAに限らず滑膜炎をきたすRA以外の膠原病や各種関節炎でも高値を示す。また滑膜炎が明らかでない腎疾患、リウマチ性多発筋痛症、血管炎症候群でも高値例がみられる。そのためMMP-3単独のRA診断における有用性は低い。MMP-3は滑膜増殖を反映することからRAの病態を直接的に反映する。CRPよりも変動は緩徐であるが、疾患活動性が高くなれば上昇し、治療により改善すれば低下する。CRPが正常化してもMMP-3高値が持続する場合は滑膜炎が残存している可能性があり、一部で骨破壊が進展することが示されている。治療経過中にCRPと組み合わせて測定することで、疾患活動性上昇と感染症などの合併症との鑑別に役立つ。 |
異常値所見 |
高値:関節リウマチ、乾癬性関節炎、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、血管炎症候群、リウマチ性多発筋痛症、慢性腎疾患、ステロイド服用 |
保険情報 |
適用あり |
採取容器名 |
茶栓分離剤入り採血管 |
サンプルの種類 |
血清または血しょう、その他は参考値とする
必要量:300μL |
検査上の注意 |
・血液 2.0mL
・2006.9.1より化学検査室にて測定開始 |
その他情報 |
検査法履歴 ~2006/08/31 ラテックス免疫比濁法(外注) 男性:36.9-121.0 ng/mL
女性:17.3-59.7 ng/mL
|