シスタチンC 略 称 Cys-C
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 2~4時間 結果報告時間(至急) 90分
検査目的 血清又は血漿中シスタチンCの測定
臨床的意義 シスタチンCの産生は体内の状況の変化による影響をあまり受けず、比較的一定であるとされている。その分子量は13,000で、糸球体から濾過され、近位尿細管で分解される。したがって、GFRが低下すると血清シスタチンC値は上昇する。実際、血清シスタチンC値はGFRを反映して変化し、血清シスタチンC値の逆数がGFRに比例する。GFRの指標としてよく用いられる血清クレアチニン値は、GFRの影響以外に筋肉量を反映するので、性差や年齢、体格、筋肉疾患の影響を受ける。このため、血清クレアチニン値からGFRを推定するための補正式が考案されている。体格が年々大きく変化する小児では血清シスタチンC値は有用であるとされている。また、急性腎不全では血清クレアチニン値に先行するので、急性腎不全の早期発見に有用であるという報告がある。
異常値所見 高値:腎機能障害、甲状腺機能亢進症、腎移植後、副腎皮質ホルモン投与後、悪性腫瘍、HIV感染
低値:甲状腺機能低下症
保険情報 適用あり
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清または血漿、その他は参考値とする
必要量:300μL
測定日情報 ・血液2.0mL
・2007.1.4より化学検査室で測定開始
その他情報 検査法履歴
2007/01/04~2011/01/03
金コロイド比色法(日立7600)
男性:0.63-0.95mg/L 女性:0.56-0.87mg/L

検査法(最新) ラテックス免疫比濁法(日立LABOSPECT-008α) 2023/01/04 ~ 現 在
臨床参考値(最新) 男性:0.60-0.98mg/L
女性:0.49-0.82mg/L
従来法との相関
r=0.999
y=0.99x+0.01
(x:日立LABOSPECT-008)
検査法(前回) ラテックス免疫比濁法(日立LABOSPECT-008) 2014/05/01 ~ 2023/01/03
臨床参考値(前回) 男性:0.60-0.98mg/L
女性:0.49-0.82mg/L
従来法との相関
r=0.999
y=0.981x-0.025
(x:従来法)
検査法(前々回) 金コロイド比色法(日立LABOSPECT-008) 2011/01/04 ~ 2014/04/30
臨床参考値(前々回) 男性:0.63-0.95mg/L
女性:0.56-0.87mg/L
従来法との相関
r=0.995
y=1.048x+0.057
(x:従来法)




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2014/05/01 9999/12/31 15歳0ヵ月   0.60-0.98 0.49-0.82
1 2006/12/06 2014/04/30 15歳0ヵ月   0.63-0.95 0.56-0.87