グルコース |
略 称 |
GLU |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
あり |
結果報告時間(普通) |
2~4時間 |
結果報告時間(至急) |
90分 |
検査目的 |
血清、血漿中のグルコースの測定 |
臨床的意義 |
血中の糖は、腸からの吸収、肝でのグリコーゲンの分解、他物質よりの新生などによって増加し、グリコーゲン生成、組織での酸化分解、脂肪への転化などにより減少する。また、生体内の糖代謝は内分泌系及び自律神経系によって支配調節を受けていることから、血糖値の異常はそれら疾患の診断・経過の判定などに大変重要とされている。よって、糖代謝異常が疑われたとき(尿糖陽性、口渇多飲、低血糖症状など)や、糖尿病リスクが高い例(内臓脂肪型肥満、糖尿病の家族歴、高血圧、高トリグリセライド血症の存在など)で検査を行う。
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異常値所見 |
高値:糖尿病(1型、2型)、膵外分泌疾患、内分泌疾患、肝疾患、薬剤や化学物質によるもの、感染症など。
低値:インスリノーマ、副腎不全、インスリン自己免疫症候群、肝硬変、悪性腫瘍など。
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保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
灰色栓NaF入り採血管 |
サンプルの種類 |
血清、血漿その他の材料
その他の材料の測定値は参考値とする
サンプリング量;200μL |
測定日情報 |
・毎日測定
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患者準備,採取・提出上の注意 |
・全血の室温放置で低下傾向を示すため,2時間以内に分離することが望ましい。
・空腹時血糖を測定する際は、前夜からの絶食を確認する。また、採血前の運動は評価を誤らせる要因となる。強いストレスのある場合(感染症、心筋梗塞、脳出血、手術時やその直後など)は、一時的に血糖値が上昇することがあるので、糖尿病の診断にあたってはストレス状態がおさまってから再検する。
・凝固していた場合、必要に応じて再採血の依頼をする |
その他情報 |
・食事,特に糖質摂取によりデーターは大きく変動する。空腹時血糖には12~16時間の空腹時間が必要。
・空腹時血糖は正常でもグルコース負荷により異常を示す例があるので,詳しくはグルコース負荷(75gGTT)を実施する。
・パニックバリュー
50mg/dL以下
500mg/dL以上
・検査法履歴
1981年6月15日~1990年4月25日 グルコローダーC
1990年4月26日~1998年7月3日 GOD電極法(グルコローダーMKⅡ) |