総コレステロール 略 称 TCH
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 2~4時間 結果報告時間(至急) 90分
検査目的 血清中又は血漿中総コレステロールの測定
臨床的意義 総コレステロールはカイロミクロン、VLDL、IDL、LDL、HDLに含まれているコレステロールの総和である。総コレステロールは遊離コレステロールと脂肪酸の結合したエステル型コレステロールの合計であり、エステル型コレステロールは総コレステロールの約2/3である。食餌中のコレステロールや胆汁となって排泄されたコレステロールは小腸のコレステロールトランスポーターNPC1L1によって吸収され、カイロミクロン中へ入り、カイロミクロンレムナントとなって肝臓へ戻る。また、肝臓においてもコレステロールが生合成され、それを利用してVLDLが肝臓から分泌され、IDL、LDLへと代謝されていく。コレステロールは主にLDLに多く含まれるが、HDLやVLDL、カイロミクロンも一部含まれている。これらの代謝経路のいずれかに異常があれば異常値を呈する。薬物としては副腎皮質ホルモン、利尿薬、β遮断薬、経口避妊薬の投与で高値となる。総コレステロール値は動脈硬化性疾患のリスクを評価する際に重要である。
異常値所見 高値:高コレステロール血症、高脂血症、糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群、胆道閉鎖症、原発性胆汁性肝硬変、薬物投与(副腎皮質ホルモン、利尿薬、β遮断薬、経口避妊薬の投与)
低値:甲状腺機能亢進症、肝実質障害、Addison病、吸収不良症候群、低栄養
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清又は血漿、その他は参考値とする
必要量:300μL
測定日情報 毎日
その他情報 検査法履歴
1992/01/17~1998/11/27
酵素法(日立7450)
・130~220 mg/dL
従来法(日立736)との相関
  r=0.997
  y=0.996x+1.512 
(x:日立7450,y:日立736)
1998/11/28~2011/01/03
酵素法(日立7600)
・130~220mg/dL
従来法(日立7450)との相関
r=0.9983
y=1.04x+0.84 
(x:日立7450,y:日立7600)
2011/01/04~2016/09/30
酵素法(日立LABOSPECT-008)
・130~220 mg/dL
従来法(日立7600)との相関
r=0.999
y=1.008x+1.340 
(x:日立7600)

検査法(最新) 酵素法(日立LABOSPECT-008α) 2023/01/04 ~ 現 在
臨床参考値(最新) 142~248mg/dL
r=0.999
y=1.00x-0.06
(x: デタミナーL TC Ⅱ(従来) y:クオリジェントCHO)
検査法(前回) 酵素法(日立LABOSPECT-008) 2018/01/01 ~ 2023/01/03
臨床参考値(前回) 142~248mg/dL
r=0.999
y=1.01x+1.09
(x: Lタイプワコー CHO・M(従来) y:デタミナーL TC Ⅱ)
検査法(前々回) 酵素法(日立LABOSPECT-008) 2016/10/01 ~ 2017/12/31
臨床参考値(前々回) 2016/10/01より共用基準範囲に変更
142~248mg/dL




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2017/05/01 9999/12/31     142-248 142-248
1 2016/10/01 2017/04/30     142-248 142-248
2 1992/01/17 2016/09/30     130-220 130-220
3 1986/03/01 1992/01/16     107-230 107-230
4 1900/01/02 1986/02/28     110-230 110-230