カルシウム(Ca) |
略 称 |
Ca |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
あり |
結果報告時間(普通) |
2~4時間 |
結果報告時間(至急) |
90分 |
検査目的 |
血清中のカルシウム(Ca)の測定 |
臨床的意義 |
血清カルシウムはイオン化されたもの、蛋白質と結合したもの及びクエン酸等に結合したものの3
種類が存在するが、日常検査では主に総カルシウムを測定している。血清中のカルシウムはカルシ
ウムの吸収異常、骨疾患、諸種内分泌疾患等により変動し、それらの病態診断上重要な意義を持っ
ている。
副甲状腺ホルモン(PTH)および1,25-dihydroxyvitaminD(1,25(OH)2D)という主に二つのホルモンの
腎、骨、腸管などの標的臓器への作用により制御を受けている。したがってこれらの測定はホルモ
ン分泌・作用異常およびその標的臓器である腎、骨、腸管の機能障害などを含む骨・Ca代謝性疾患
のスクリーニングに有用である。 |
異常値所見 |
高値: 原発性副甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍、ビタミンD作用の過剰(ビタミンD中毒症、
1,25(OH)2D産生慢性肉芽腫症(サルコイドーシス、結核))、甲状腺機能亢進症などの内
分泌疾患に伴うもの、不動、FHH(家族性低Ca尿性高Ca血症)、ビタミンA・サイアザ
イド系利尿薬などの薬剤
低値:副甲状腺機能低下症、慢性腎不全、ビタミンD欠乏症、ビタミンD依存症、腎尿細管障害 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
茶栓分離剤入り採血管 |
サンプルの種類 |
血清、髄液、胸水、腹水、尿、その他
髄液、胸水、腹水、その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:300μL |
測定日情報 |
毎日 |
測定に及ぼす諸因子 |
小児で高値を示す |
その他情報 |
・緊急異常値:6.0mg/dL以下,12.0mg/dL以上。
・検査法履歴
2016/10/01~2017/10/01 酵素法(日立LABOSPECT-008) 2016/10/01より共用基準範囲に変更 8.8~10.1mg/dL
2011/1/4~2016/9/30 酵素法(日立LABOSPECT-008) 従来法との相関
r=0.988
y=1.017x+0.014
(x:日立7600)
・時間外検査
測定法はルーチンと同様(日立LABOSPECT-008 タイプ1) 1987年11月1日~1992年7月7日
OCPC法 日立7150
1992/07/08~1998/11/27
r=0.971
y=0.856x+0.484 1998/11/28~1999/12/31 メチルキシレノブル-法(日立7600) 4.3~5.1 mEq/L 2000/01/01~2011/01/03 メチルキシレノブル-法(日立7600) 8.6~10.2mg/dL (単位の変更)
・時間外検査
測定法はルーチンと同様(H7180)
これ以前の検査法,臨床参考値は,その他情報を参照
ALB補正Ca
8.2~9.6 mg/dL
計算式
ALB補正Ca(mg/dL)=Ca(mg/dL)+4-ALB
ALB補正Caの臨床参考値は検診センタ-約300名より求めました
Ca(mg/dL)=2xCa(mEq/L)
従来法(日立7450)との相関
r=0.9589
y=1.019x-0.162
(x:日立7450)
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