イオン化カルシウム |
略 称 |
イオン化カルシウム |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
60分 |
結果報告時間(至急) |
60分 |
検査目的 |
血中のイオン化カルシウムの測定 |
臨床的意義 |
カルシウムは生体内にある無機物のうち最も多量に含まれるもので、成人男性では約1,000g(体重の2~3%)を占めている。そのうちの99%はリン酸カルシウムの形で骨質に沈着している。通常、カルシウムは1日に500~800mg食物として摂取され、そのうちの約50%が小腸からリン酸塩の形で吸収される。体内に吸収されたカルシウムは一部蛋白と結合して血中を運ばれ、骨に達する。臨床検査で得られる測定値として、生理的働きを持っているのはイオン化したカルシウムの濃度である。
カルシウムのイオン化はそれが溶け込んでいる溶液のpHによって左右される。すなわち、アルカリ側ではイオン化が低下し、産生側でイオン化傾向が強くなる。正常のpH7.4では、イオン化カルシウムが48%、蛋白結合性カルシウムが47%程度を占め、約6%は非イオン化化合物(リン酸カルシウム、クエン酸カルシウムなど)として存在している。 |
異常値所見 |
低値:塩基血症、腎不全(リン酸塩の尿中排泄障害)、急性循環不全、ビタミンD欠乏、上皮小体機能低下症、急性膵炎(出血性、壊死性)
高値:悪性腫瘍、甲状腺機能亢進症、膵炎、寝たきり、上皮小体機能亢進症 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
動脈血サンプラー |
サンプルの種類 |
動脈血、静脈血、その他
その他穿刺液等の測定値は参考値とする
サンプリング量;95μL |
測定日情報 |
毎日測定 |
患者準備,採取・提出上の注意 |
ヘパリン採血後,ただちに注射針の先端をゴム栓で密封し持参する。
血液pHが変化し,データに影響するため気泡を必ずぬく。
採血後放置によりデータは影響を受けるため、直ちに検体受付に提出すること(20分以内)。
直ちに提出する。
凝固していた場合、必要に応じて再採血の依頼をする |
その他情報 |
検査法履歴
1995.9.2~2000.10.13
イオン選択電極法(ニュートラルキャリア)
2000.10.14~2011.3.31
電極法(チバ・コーニング860) |