ビタミンB12 |
略 称 |
ビタミンB12 |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
2~4時間 |
結果報告時間(至急) |
120分 |
検査目的 |
血清又は血漿中のビタミンB12の測定 |
臨床的意義 |
ビタミンB12は食物中では蛋白と結合しており、胃で塩酸とペプシンにより蛋白から解離する。
遊離したビタミンB12は唾液や胆汁のhaptcorrinと呼ばれる糖蛋白と胃内で結合し、小腸の腸管内
で蛋白分解酵素により加水分解を受ける。その後、ビタミンB12は胃の壁細胞から分泌された内因
子と腸管内で結合し、内因子と複合体を形成したビタミンB12は腸管内の細菌による分解を免れて
回腸末端でcubilinなどの受容体を介して生体内に吸収される。吸収されたビタミンB12血液中で
は主にtranscobalamin-Ⅱに結合して組織に運ばれ、細胞内に取り込まれDNA合成経路及びプロピ
オン酸-コハク酸代謝経路で補酵素として働く。この過程のいずれかの異常によってビタミンB12血
中濃度は異常をきたす。大球性貧血があり悪性貧血などのビタミンB12欠乏症が疑われたとき、ま
たビタミンB12高値を示す真性多血症、本態性血小板血症などの骨髄増殖性新生物が疑われたとき
に検査を行う。 |
異常値所見 |
- 【高値】
- 腎不全、ビタミンB12服用、慢性骨髄性白血病、骨髄増殖性新生物、急性前骨髄球性白血病、
転移性腫瘍、肝臓癌、transcobalamin-Ⅱに対する自己抗体
- 【低値】
- 悪性貧血、胃・回腸切除後、回腸疾患、膵機能不全、肓管症候群、腸内細菌叢異常増殖症候
群、広節裂頭条虫症、ガストリン産生腫瘍、厳格な菜食主義者、妊娠中期・後期、アルコー
ル中毒、薬剤性ビタミンB12吸収不全、先天性ビタミンB12吸収不全
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保険情報 |
適用あり |
採取容器名 |
茶栓分離剤入り採血管 |
サンプルの種類 |
血清または血漿(ヘパリン、EDTA)
*その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:350μL |
測定日情報 |
毎日測定 |
検査上の注意 |
前日検体に追加不可 |