AST(GOT) 略 称 AST(GOT)
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定
時間外 あり
結果報告時間(普通) 2~4時間 結果報告時間(至急) 90分
検査目的 血清中又は血漿中のアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)の測定
臨床的意義 アミノ酸とTCAサイクル代謝産物(α-ケト酸)との間のアミノ基転移反応を触媒する酵素である。
心臓(155 U/g)、肝臓(140 U/g)、骨格筋(100 U/g)、腎臓(90 U/g)、膵臓(30 U/g)、脾臓(15 U/g)など多くの臓器組織中に存在し、赤血球中には血漿中の40倍も多く含まれる。
ASTは組織障害の程度によって血中に逸脱するので、ASTが上昇する場合、肝胆道系疾患、心疾患、筋疾患、溶血性疾患などの障害の程度や臨床経過などを把握する上で有力な指標である。アイソザイムは細胞質に存在するs-ASTとミトコンドリアに存在するm-ASTがある。それぞれの分子量は約120kD、100kDである。血中半減期はs-ASTが14~20時間、m-ASTは10時間程度でいずれも、ALTより短い。
異常値所見 高値:肝細胞障害(急性肝炎,慢性肝炎,肝硬変,脂肪肝など),閉塞性黄疸、 心筋梗塞、骨格筋障害
低値:血液透析患者では全般的に低値傾向を示すが、それ以外には特記すべき低下病態はない。
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清、髄液、胸水、腹水、尿、その他
髄液、胸水、腹水、尿、その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:300μL
測定日情報 毎日
患者準備,採取・提出上の注意 ・溶血していた場合、必要に応じて再採血の依頼をする
測定に及ぼす諸因子 溶血↑
その他情報 検査法履歴
1992/01/17~1998/11/27
UV法(JSCC準拠法) (日立7450)
8-35IU/L
従来法(日立736)との相関
 r=0.999
 y=0.936x-1.727
 (y:第一化学,日立736)
1998/11/28~2011/01/03
JSCC法(日立7600)
8~40 IU/L                 2003年8月4日より  10~35 IU/L
従来法(日立7450)との相関
 r=0.9998
 y=1.05x+1.28
 (x:日立7450)
時間外検査
 測定法はルーチンと同様(H7180)

検査法(最新) JSCC法(日立LABOSPECT-008α) 2023/01/04 ~ 現 在
臨床参考値(最新) 2016/10/01より共用基準範囲に変更
13~30U/L
従来法との相関
 r=1.000
 y=1.00x-0.47
 (x:従来法)
時間外検査
 測定法はルーチンと同様(日立LABOSPECT-008 タイプ)
検査法(前回) JSCC法(日立LABOSPECT-008) 2016/10/01 ~ 2023/01/03
臨床参考値(前回) 2016/10/01より共用基準範囲に変更
13~30U/L
検査法(前々回) JSCC法(日立LABOSPECT-008) 2011/01/04 ~ 2016/09/30
臨床参考値(前々回) 2003年8月4日より  10~35 IU/L
従来法との相関
 r=0.999
 y=1.032x-0.623
 (x:従来法)
時間外検査
 測定法はルーチンと同様(日立LABOSPECT-008 タイプ1)




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2016/10/01 9999/12/31     13-30 13-30
1 2003/08/04 2016/09/30     10-35 10-35
2 1998/11/28 2003/08/03     8-40 8-40
3 1992/01/17 1998/11/27     8-35 8-35
4 1986/03/01 1992/01/16     7-27 7-27
5 1900/01/01 1986/02/28     10-35 10-35