乳酸デヒドロゲナーゼ(LD) |
略 称 |
LD |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
あり |
結果報告時間(普通) |
2~4時間 |
結果報告時間(至急) |
90分 |
検査目的 |
血清中又は血漿中の乳酸脱水素酵素(LD)の測定 |
臨床的意義 |
ほとんど全ての細胞に存在し、細胞の障害時に血中に逸脱する酵素であるゆえに初診時のスクリーニング検査として重要な役割を示す。血中の活性レベルが傷害の程度を示すため、重篤度を判定することができる。個人の基準範囲、生理的変動幅を考慮して上昇していると判断した場合、何らかの異常があると考えてよい。同じ病態による場合、高ければ高いほど細胞傷害の範囲は広いと考えられる。 |
異常値所見 |
高値:溶血製貧血、悪性貧血、心筋梗塞、白血病、悪性リンパ腫、悪性腫瘍、横紋筋融解症、急性肝炎、肝硬変
低値:失活因子、遺伝性LD欠損症。 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
茶栓分離剤入り採血管 |
サンプルの種類 |
血清、血漿、その他(穿刺液など)
その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:300μL |
測定日情報 |
毎日 |
患者準備,採取・提出上の注意 |
・溶血していた場合、必要に応じて再採血の依頼をする |
測定に及ぼす諸因子 |
・赤血球中には血清中の約200倍のLDが存在するため,溶血などに注意する。
・室温では全血6時間,血清で1週間以内は安定であるが,冷蔵では全血は上昇し,血清は除々に低下するため採血後6時間以内に血清分離し室温保存する。血清の凍結保存では2週間程度は大きな変動は見られない。 |
その他情報 |
・IFCC対応法において, LD5優位検体ではJSCC法に対して低めの活性になる。
(LD5が50%の症例では測定値の差は20%未満)
・LD活性が高値な場合,アイソザイムによる質的分析を加えることが必要である。
・緊急異常値:3000U/L以上
・検査履歴
1986年3月1日~1992年1月16日
UV-Rate法 P→L(日立736)
1992/01/17~1998/01/27
ロブレスキ-・ラデュ-法(日立7450)
1998/11/28~2002/06/30
ロブレスキ-・ラデュ-法(日立7600) 250-470IU/L
従来法との相関
r=0.9998
y=1.05x+0.32
(x:日立7450)
2002/07/01~2011/01/03
JSCC法(日立7600)
120~240 IU/L
60才以上:120~260 IU/L
従来法(ロブレスキー・ラデュー法)との相関
r=0.998
y=0.551x+6.582
(x:ロブレスキー・ラデュー法)
時間外検査
測定法はルーチンと同様(H7180)
2011/01/04~2016/09/30 JSCC法(日立LABOSPECT-008)
JSCC法(日立LABOSPECT-008)
120~240 IU/L
60才以上:120~260 IU/L
従来法との相関
r=0.999
y=1.027x-5.905
(x:従来法)
時間外検査
測定法はルーチンと同様(日立LABOSPECT-008 タイプ1)
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