LDアイソザイム 略 称 LDアイソザイム
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定 不可
時間外 なし
結果報告時間(普通) 1~10日 結果報告時間(至急) -
検査目的 血清中の乳酸デヒドロゲナーゼ(LD)アイソザイムの測定
臨床的意義 乳酸デヒドロゲナーゼ(LD)は、乳酸が脱水素されてピルビン酸になる反応を可逆的に触媒する酵素である。
LDはH(heart)とM(muscle)のサブユニットからなる四量体で構成され、電気泳動でその等電点の違いにより、易動度の速い分画(陽極側)からLD1(H4)、LD2(H3M1)、LD3(H2M2)、LD4(H1M3)、LD5(M4)の5種類のアイソザイムが存在する。
LDは心臓、赤血球、白血球、肝臓、骨格筋などに分布し、Hは主に心筋、Mは肝または骨格筋に存在するサブユニットである。
LDアイソザイムの異常例として、心筋梗塞によるLD1の上昇、肝疾患によるLD5の上昇、悪性の血液疾患によるLD2、3の上昇が知られている。
その他、LDアイソザイム分画の過剰あるいは欠損、偏位を示すLDアノマリーとして、サブユニットの合成、欠損あるいは低形成、遺伝的変異(バリアント)、腫瘍産生、不活性化因子の存在、免疫グロブリンとの結合などが報告されている。
異常値所見 高値を示す疾患
・LD1、2型優位
 溶血性貧血、悪性貧血、心筋梗塞 など
・LD2、3型優位
 白血病、悪性リンパ腫、筋ジストロフィ、多発性筋炎、膠原病、
 ウィルス感染症、肺癌、胃癌など
・LD2、3、4、5上昇
 2、3型優位と同じ原因、悪性腫瘍 など
・LD5上昇
 急性肝炎、肝硬変、肝細胞癌、前立腺癌、急性横紋筋壊死、皮膚腫瘍 など
・アノマリーパターン
 免疫グロブリンとの結合
2)低値を示す疾患
・遺伝子異常(遺伝性LD-H欠損症)
・失活、阻害因子
・薬剤投与(シクロスポリン) など
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清
*その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量: 200μL
測定日情報 不定期
患者準備,採取・提出上の注意 ・溶血していた場合、必要に応じて再採血の依頼をする
測定に及ぼす諸因子 血清分離後,室温で1週間以内は大きな変動は見られないが,冷蔵ではLD1,2は上昇傾向を示し,LD3,4,5は低下する。
凍結では、LD5は3週間以降、低下傾向を示す。
溶血検体では、赤血球由来のアイソザイム1、2型が上昇する。

検査法(最新) アガロ-スゲル電気泳動法 2015/02/01 ~ 現 在
臨床参考値(最新) LD1 20.0~31.0(%)
LD2 28.8~37.0(%)
LD3 21.5~27.6(%)
LD4  6.3~12.4(%)
LD5  5.4~13.2(%)
LD1:r=0.977 y=1.18x-5.136
LD2:r=0.896 y=1.21x-6.806
LD3:r=0.963 y=1.18x-4.440
LD4:r=0.848 y=1.03x-1.342
LD5:r=0.990 y=1.36x-1.753
x:セルロ-スアセテ-ト    y=アガロ-ス
検査法(前回) セルロースアセテート膜電気泳動法 1986/08/18 ~ 2015/01/31
臨床参考値(前回) LD1 22~33%
LD2 34~43%
LD3 19~25%
LD4  5~9%
LD5  2~8%
セルロースアセテート膜(タイタンⅢ)電気泳動法(クリニスキャン)