癌胎児性抗原(CEA) |
略 称 |
CEA |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
2~4時間 |
結果報告時間(至急) |
120分 |
検査目的 |
化学発光免疫測定法(CLIA法)を用いた血清又は血漿中のがん胎児性抗原(CEA)の測定。 測定結果は、臨床上の疾病等の診断補助に使用される。 |
臨床的意義 |
CEAは癌や異・過形成あるいは再生を伴う上皮から血中に入りやすいため腫瘍マーカーとして利用される。 癌の脈管浸潤、肝転移などで血中に著増するとされるが、リンパ管侵襲はCEAの陽性率に影響しない。また肝で異化されるので肝障害も血中CEAの変動機序の因子として考慮しなければならない。 CEAが陽性である場合には、一般に低値ほど根治手術率が高い。 術前CEA値が10ng/mLを超えると有意に再発率が高いとされ、予後因子の一つとされている。 |
異常値所見 |
1. 悪性疾患(陽性率 50~70%)
大腸癌、膵癌、胆管癌、肺癌
2. 悪性疾患(陽性率 30~50%)
食道癌、胃癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、泌尿器癌
3. 良性疾患
肝炎、肝硬変症、閉塞性黄疸、膵炎、潰瘍性大腸炎、胃潰瘍、糖尿病、慢性肺疾患、甲状腺機能低下症、腎不全、加齢、長期喫煙 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
茶栓分離剤入り採血管 |
サンプルの種類 |
血清、血漿、その他
ただし、髄液、胸水、腹水、尿、その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:450μL |
測定日情報 |
毎日 |
その他情報 |
・加齢により軽度上昇。
・喫煙者では高値となり,喫煙量と比例して軽度上昇する。
・検査法履歴
1987/07/01~1995/09/01 EIA(PK300,310)
1995/09/05~2001/03/02 EIA(AxSYM)
r=0.962
y=0.828x-3.169 (y;PK300,310)
2001/03/03~2017/01/02
CLIA(アーキテクトi2000)
0~5.0 ng/mL
r=0.998
y=1.033x+0.794 (x:AxSYM)
|