CA125 略 称 CA125
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 2~4時間 結果報告時間(至急) 120分
検査目的 血清又は血漿中のCA125の測定。
測定結果は、悪性腫瘍の診断補助等に使用される。
臨床的意義 CA125は、ヒト卵巣漿液性嚢胞腺癌由来の細胞培養株を免疫して得られたモノクローナル抗体が認識する抗原である。構造は解明されていないが、同一分子上にはCA130やCA602等、複数の糖鎖抗原が存在し、主に卵巣癌の腫瘍マーカーとして利用されている。
卵巣癌は膵癌と同様に早期診断の困難な腫瘍であるが、本抗原はその60~80%に陽性を示し、腫瘍が卵巣内に限局した1期でもある程度の陽性率を認めることから、本腫瘍の有用なマーカーと考えられる。しかし、卵巣癌の組織型により本抗原の陽性率が異なり、漿液性嚢胞腺癌で高く、粘液性嚢胞腺癌ではやや劣る。子宮内膜癌や子宮頸癌でも20~30%の陽性率を示す。しかし、本抗原 の癌特異性は必ずしも高くなく、線維腫などの良性卵巣腫瘍や子宮内膜症等でも高い陽性率を示す。
また、妊娠早期や月経期に陽性となることが知られており、採血時期に注意する必要がある。消化器癌でも膵癌、肝癌で50%程度の陽性率を認める。また、種々の原因による腹水貯留の場合にも陽性となる。
異常値所見 <異常を示す疾患>
卵巣癌、子宮頸癌、子宮体癌、子宮内膜症
<年齢・性別による影響>
加齢に伴い低下
女性は高値、ただし閉経後の女性は男性と差を認めない
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清、血漿、その他
  ただし、髄液、胸水、腹水、尿、その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:450μL
測定日情報 毎日
検査上の注意 血液:茶栓分離剤入り採血管
その他:緑栓スピッツ
その他情報 ・月経期,妊娠期,炎症疾患で若干高値 を示す。
・子宮内膜症のマ-カ-としても有用。
<検査法履歴>
・1987年2月9日~1989年10月22日:EIA法開始
・1989年10月23日~1994年1月31日EIA法(イムノクロンCA125),新標準物質
   r=0.980
   y=1.065x+7.9 (x:新標準物質 y:旧標準物質)
・1994年02月01日~2001年1月31日
FEIA法(IMx)
0~35U/mL
r=0.982
y=0.772x+1.772 (x:IMx y:イムノクロンCA125)
・2001年2月1日~2007年8月31日 FEIA法(AxSYM)
0~35U/mL
r=0.996
y=1.098x+1.265 (x:IMx y:AxSYM)

検査法(最新) CLIA法(Alinity i) 2022/05/06 ~ 現 在
臨床参考値(最新) 35 U/mL以下

r=1.00
y=0.99x+0.23  (x:ARCITECTi2000SR y:Alinity i)
検査法(前回) CLIA法(ARCHITECTi2000SR) 2019/05/01 ~ 2022/05/05
臨床参考値(前回) 35 U/mL以下

r=0.998
y=1.04x-1.91 (x:ARCITECTi2000 y:ARCITECTi2000SR)
検査法(前々回) CLIA法(ARCHITECTi2000SR) 2017/01/03 ~ 2019/04/30
臨床参考値(前々回) 0~43 U/mL

r=0.998
y=1.04x-1.91 (x:ARCITECTi2000 y:ARCITECTi2000SR)
これ以前はその他の情報を参照




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2019/05/01 2099/12/31     <=35 <=35
1 2007/09/01 2019/04/30 15歳0ヵ月   0-43 0-43
2 1994/02/01 2007/08/31     0-35 0-35
3 1989/10/23 1994/01/31     0-28 0-28
4 1900/01/01 1989/10/22     0-33 0-33