扁平上皮癌関連抗原(SCC抗原) |
略 称 |
SCC抗原 |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
2~4時間 |
結果報告時間(至急) |
120分 |
検査目的 |
化学発光免疫測定法(CLIA法)を用いた血清又は血漿中のSCCの測定。 測定結果は、臨床上の疾病等の診断補助に使用される。 |
臨床的意義 |
SCCは子宮頸癌から抽出された分子量4.6万の蛋白で、扁平上皮に多く存在する。 したがって各種扁平上皮癌に特異性が高いが、乾癬などの皮膚の非癌性疾患でも血中レベルが上昇する。 血中半減期が約二日間と短いので、外科的切除後の変動は治療の成否を予測するうえで大いに役立つ。 |
異常値所見 |
高値: ●悪性疾患(扁平上皮癌)
1.子宮頸部癌
2.肺扁平上皮癌(50%前後)
3.食道癌
4.頭頸部癌
5.膀胱腫瘍,腎,尿管腫瘍
●良性疾患
1.上気道疾患
2.皮膚科疾患(天疱瘡,紅皮症)
3.腎不全
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保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
茶栓分離剤入り採血管 |
サンプルの種類 |
血清、血漿、その他
ただし、髄液、胸水、腹水、尿、その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:450μL |
測定日情報 |
毎日 |
検査上の注意 |
血液:茶栓分離剤入り採血管
その他:緑栓スピッツ |
その他情報 |
1.扁平上皮がある部位の良性疾患でも血中SCC抗原が上昇する可能性があるので注意する。
2.採血時のトラブルにより高値となる場合がある(頻回の穿刺,唾液やフケの混入など)。
・検査法履歴
1987/11/01~1991/06/23
RIAサンドイッチ法
0.0~1.5ng/mL
1991/06/24~2005/02/28
EIA法(IMX)
0.0~1.5ng/mL
r=0.997
Y=1.03X-0.25
(Y:RIA)
2005/03/01~2017/01/02
CLIA法(アーキテクト)
0.0~1.7ng/mL
r=0.995
Y=1.369X-0.100
(X:EIA)
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