プロラクチン(PRL) 略 称 PRL
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定 不可
時間外 なし
結果報告時間(普通) 1~2日 結果報告時間(至急) -
検査目的 血清又は血漿中のプロラクチン(PRL)の測定。
臨床的意義 プロラクチンは下垂体前葉から分泌される198個のアミノ酸から成る分子量約2万2千のポリペプチドホルモンである。
分泌は,視床下部の放出因子(PRF)と抑制因子(PIF)により二重に調節されているが,PIFによる持続的な支配を強 く受けている。乳汁分泌作用が最も主要な作用である。
プロラクチン分泌過剰の症状は女性においては無月経や乳汁分泌、男性では性腺機能低下であり、プロラクチン分泌欠乏の唯一の症状は産じょく期の乳汁分泌量の低下である。血中プロラクチンはこれらの臨床症状を認めた場合や、視床下部・下垂体領域の疾患が疑われる症例において測定する。
・女性では乳汁漏出,無月経患者から高プ ロラクチン血症の診断に必須
・男性では,性機能低下を主徴とする高プ ロラクチン血症の診断に必須
・プロラクチン産生下垂体腫瘍の鑑別
異常値所見 高値
・プロラクチノーマ
・Chiari-Frommel症候群
・原発性甲状腺機能低下症
・アクロメガリー
低値
・シーハン症候群
・非機能性下垂体腫瘍
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清、血漿
その他穿刺液等の測定値は参考値とする
必要量:350μL
測定日情報 月~金曜日測定
その他情報 ・PRL値は年齢,性別,妊娠,産褥など により異なり,女性は男性より高く,妊 娠週数に従い高値となり,授乳により高 値を示す。
・睡眠中に脈動的な増加を示し,ストレス 運動,食事,性周期などで軽度の増加を 示す。
・ドーパミンの生成抑制,作用阻害作用を 示す薬剤,女性ホルモンで高値となる。
<検査法履歴>
・~1991年9月25日:EIA法(エルモテック)
   臨床参考値:0~30.0ng/ml
・1998/11/28~2007/5/6:FEIA法
・2007/05/07~2011/01/03:FEIA法(AxSYM)
M:2.4~13.0ng/mL
F:2.8~20.1ng/mL
n=38
r=0.997
y=0.872x-0.128 (x:従来キャリブレ-タ y:再標準化キャリブレ-タ)

検査法(最新) ECLIA法(cobas8000) 2019/07/01 ~ 現 在
臨床参考値(最新) M:4.29~13.69 ng/mL
F:4.91~29.32 ng/mL(閉経前)
  3.12~15.39 ng/mL(閉経後)
従来法との相関(y:本法、x:従来法)
n=55
y=1.24x-1.32
r=0.997
検査法(前回) CLIA法(ARCHITECTi2000SR) 2012/09/01 ~ 2019/06/30
臨床参考値(前回) M:3.5~19.4ng/mL
F:5.2~26.5ng/mL

r=0.990
y=1.436x-3.370 (x:AxSYM)
検査法(前々回) FEIA法(AxSYM;再標準化のためキャリブレータ変更) 2011/01/04 ~ 2012/08/31
臨床参考値(前々回) M:2.4~13.0ng/mL
F:2.8~20.1ng/mL

n=44
r=0.995
y=0.909x+0.346 (x:従来キャリブレ-タ y:再標準化キャリブレ-タ)

以前は「その他」参照




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2019/07/01 2099/12/31     4.29-13.69 3.12-29.32
1 2012/09/01 2019/06/30     3.5-19.4 5.2-26.5
2 1996/04/01 2012/08/31     2.4-13.0 2.8-20.1
3 1900/01/01 1996/03/31     2.5-19.0 3.5-27.5