卵胞刺激ホルモン(FSH) 略 称 FSH
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定 不可
時間外 なし
結果報告時間(普通) 1~2日 結果報告時間(至急) -
検査目的 血清又は血漿中の卵胞刺激ホルモン(FSH)の測定。
臨床的意義 FSHは分子量約3万3千,αおよびβサブユニットから成る糖蛋白である。
分泌は視床下部のLH-RHにより促進され,性腺からのステロイドホルモンにより抑制される。
FSHは、脳下垂体前葉から分泌される性腺刺激ホルモンであり、性腺に対して作用する。男性ではテストステロンと協調して精子形成を、女性では卵胞の発育、エストロゲンの分泌を促進する。
FSH値の測定は下垂体前葉機能だけでなく視床下部、性腺の機能状態をも特に強く反映する。
・LH(黄体化ホルンモン)とともに下垂体の性腺刺激ホルモンの産生、分泌能の評価(男性では睾丸の間質細胞を刺激して男性ホルモンの分泌促進,女性では卵胞の成熟促進およびエストロゲン,プロゲステロンの分泌促進)
・性腺機能異常において、その原因が視床下部、下垂体、性腺等のいずれかを鑑別するのに有用(LH-RH負荷試験)
・女性の無月経の原因となる部位の診断が可能(GnRHテスト)
異常値所見 高値
・Kleinfelter症候群
・Turner症候群
・卵巣性無月経
・精巣性女性化症候群
低値
・汎下垂体機能低下症
・Sheehan症候群
・Kallman症候群
・神経性食思不振症
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清、血漿
その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:350μL
測定日情報 月~金曜日測定
患者準備,採取・提出上の注意 月経周期に注意する
その他情報 ・分泌は脈動的なパルス状で,その頻度, 振幅により血中濃度が規定され,性別,年 齢,月経周期により差がある。
・出生後急激に増加し,1ケ月で最大値と なり,思春期の発来まで低値,思春期より 成人値となり,40代より再び増加する。
検査法履歴
・1991/9/26~1998/11/27
FEIA法(IMx)
臨床参考値M:1.0~12.0
        F:卵胞期 1.0~12.0
         排卵期 9.0~26.0
・1998/11/28~2008/08/31
FEIA法(AxSYM)
臨床参考値
・M:1.0~12.0
・F:卵胞期 1.0~12.0
  排卵期 9.0~26.0
  黄体期 3.0~20.0
  閉経期 18.0~153.0(単位:mIU/mL)

r=0.990
y=1.006x-1.387 (x:IMx y:AxSYM)      

検査法(最新) ECLIA法(cobas8000) 2019/07/01 ~ 現 在
臨床参考値(最新) M:1.8~12.0 mIU/mL
F:卵胞期 3.0~10.0 mIU/mL
 排卵期 5.0~24.0 mIU/mL
 黄体期 1.3~6.2 mIU/mL
 閉経期 26.0~120.0 mIU/mL
従来法との相関(y:本法、x:従来法)
n=43
y=1.21x-0.23
r=0.997
検査法(前回) CLIA法(ARCHITECTi2000SR) 2012/09/01 ~ 2019/06/30
臨床参考値(前回) ・M:1.0~12.0
・F:卵胞期 3.0~8.1
  排卵期 2.6~16.7
  黄体期 1.4~5.5
  閉経期 26.7~133.4(単位:mIU/mL)
r=0.988
y=1.006x-0.417 (x:AxSYM)
検査法(前々回) FEIA法(AxSYM;再標準化のためキャリブレータ変更) 2008/09/01 ~ 2012/08/31
臨床参考値(前々回) ・M:1.0~12.0
・F:卵胞期 1.0~12.0
  排卵期 9.0~26.0
  黄体期 3.0~20.0
  閉経期 18.0~153.0(単位:mIU/mL)
r=0.996
y=0.956x+0.367(x:従来キャリブレータ y:現キャリブレータ)

以前は「その他」参照




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2019/07/01 2099/12/31     1.8-12 1.3-120
1 2012/09/01 2019/06/30     1.0-12.0 1.4-133.4
2 1900/01/01 2012/08/31     1.0-12.0 1.0-153.0