遊離トリヨードサイロニン(FT3) |
略 称 |
F-T3 |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
2~4時間 |
結果報告時間(至急) |
120分 |
検査目的 |
血清または血漿中の遊離トリヨードサイロニン(FT3)の測定。 測定結果は、臨床上の疾病等の診断補助に使用される。 |
臨床的意義 |
・T4はTBGに68%、アルブミンに20%、トランスサイレチン(TTR:プレアルブミン)に11%、
T3はTBGに80%、アルブミンに11%、TTRに9%結合している。
・FT4はT4の0.02%、FT3はT3の0.3%を占め、蛋白結合ホルモンとの間には可逆的平衡状態が
保たれている。
・血中T4、T3の半減期はおのおの6.7日、0.75日である。 |
異常値所見 |
高値:甲状腺機能亢進症
亜急性甲状腺炎(初期)
無痛性甲状腺炎(初期)
TSH産生(下垂体)腫瘍
甲状腺ホルモン不応症
低値:原発性甲状腺機能低下症
中枢性甲状腺機能低下症 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
茶栓分離剤入り採血管 |
サンプルの種類 |
・血清、血漿、その他
ただし、髄液、胸水、腹水、尿、その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:450μL |
測定日情報 |
毎日 |
その他情報 |
・出生後一過性に高値を示すが,以後漸減
して2週間後には成人値となる。
・妊娠後期には甲状腺機能は正常でも若干
低下傾向を示す。
・甲状腺機能亢進症ではT3より増加が著
しく,抗甲状腺剤の治療ではT4より遅
れて正常化する。また再発時は早期に高
値となるため亢進状態の治療指標として
最も有用である。
・本法はT3に対する自己抗体の影響なし
・1987/04~1992/04/26
RIA固相法
2.7~5.0pg/mL
・1997/07/05~2001/05/31
EIA法 (AxSYM)
1.9~3.6pg/mL
r=0.989
y=0.838x+0.850 (y=アマレックMAB F-T3)
・2001/06/01~2002/03/31 CLIA(アーキテクトi2000)
1.6~3.2pg/mL
r=0.982
y=0.879x+0.220
(x;AXSYM)
・2002/4/1~2017/1/2
CLIA(ア-キテクトi2000)
(試薬仕様の変更により)
1.7~3.7pg/mL
r=0.982
y=1.126x-0.123
(x;0.0~5.1pg/mL)
r=0.991
y=1.524x-2.133
(x;5.2~18.5pg/mL)
(x;従来試薬)
・2017/01/03~2018/04/30
CLIA(ア-キテクトi2000SR)
1.7~3.7pg/mL
r=0.995
y=0.95x
(x;アーキテクトi2000)
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