ヒト絨毛性ゴナドトロピンβサブユニット |
略 称 |
hCGβ |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
2~4時間 |
結果報告時間(至急) |
120分 |
検査目的 |
血清又は血漿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(HCG)の測定。 全分子(インタクト)HCG並びに遊離型HCG-βサブユニットの検出が可能である。 測定結果は妊娠等の診断補助に使用される。 |
臨床的意義 |
HCGは、ヒト胎盤絨毛において産生される分子量39,000の糖蛋白ホルモンで、α、βの2種類のサブユニットの非共有結合よりなる異分子二量体である。 αサブユニットは92個のアミノ酸残基からなる分子量15000で、2個のアスパラギン酸結合糖鎖を有する糖蛋白で、下垂体由来のLH、FSH、TSHに共通である。 βサブユニットは145個のアミノ酸残基からなる分子量23,000で、2個のアスパラギン結合糖鎖と4個のセリン結合糖鎖を有する糖タンパクで、LH、FSH、TSHとはそれぞれ異なっている。 妊娠の補助診断、子宮外妊娠の補助診断および治療効果判定、切迫早産の予後判定、胞状奇胎晩出後の管理に使用されている。 |
異常値所見 |
高値:①妊娠 ②非妊娠時(絨毛性疾患、HCG産生腫瘍) |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
茶栓分離剤入り採血管 |
サンプルの種類 |
血清、血漿、尿、その他
ただし、髄液、胸水、腹水、尿、その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:450μL |
測定日情報 |
毎日 |
その他情報 |
・hCGとβサブユニットとは生物学的活
性が異なる。
・日本産科婦人科学会で胞状奇胎のフォロ
ーアップ,特に絨毛癌の寛解について,
hCG基準を提唱している。
・絨毛で産生されるため通常は検出されな
い。
・検査法履歴
検査期間 ~1990/08/31
検査法 EIA法(エルモテック)
臨床参考値 0~5.0mIU/mL ・1990/09/01~1994/11/30 FEIA法(IMx) 0~1.0mIU/mL
1994/12/01~2007/03/31 FEIA法(AxSYM) 0~1.0mIU/mL
r=0.999 y=0.902x+0.261 (x:AxSYM y:IMx)
2007/04/02~2017/01/02
CLIA法(ARCHITECTi2000)
0~1.0mIU/mL
r=0.975
y=0.986x-0.59 (x:AxSYM y:ARCHITECTi2000) |