総ビリルビン 略 称 T-BIL
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 2~4時間 結果報告時間(至急) 90分
検査目的 血清中または血漿中の総ビリルビンの測定
臨床的意義 ビリルビンは赤血球に含まれるヘモグロビンがヘムに代謝され、最終的にはビリルビンに変化し、肝でグルクロン酸抱合された後、胆汁となって胆管から排出される。ビリルビンは肝でのグルクロン酸抱合を受ける前の“間接ビリルビン”と抱合を受けた後の“直接ビリルビン”に分けられ、両者を合わせたものを“総ビリルビン”と呼ぶ。総ビリルビンと直接ビリルビンを測定することにより、障害されているビリルビンの代謝過程、関連臓器、病態などを簡便に診断することができる。肝・胆道系疾患のスクリーニングや経過観察に有用である。また、黄疸や貧血が見られる場合に測定する必要がある。
異常値所見 高値:肝疾患(肝炎,肝硬変,肝癌),胆道系疾患,溶血性疾患,閉塞性黄疸
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清、血漿、その他(穿刺液など)
その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:300μL
測定日情報 毎日
検体保存情報 分離後の検体保存は,暗所に保存することが必要である。
その他情報 総ビリルビン値、間接ビリルビン値とも、男性が女性より高値を呈する。
ビリルビン値は早朝空腹時に上昇し、食後に低下する。
ビリルビン値は運動により0.1~0.4 mg/dLの増加が認められる。
生後1~2週間の新生児では主に間接ビリルビン値が高値を呈する。

検査法履歴
1992/01/17~1998/11/27
バナジン酸法(日立7450)
0.2-1.0mg/dL
従来法(日立736)との相関
 r=0.999
 y=1.008x-0.044
 (y:日立736)
・パニックバリュー6.0mg/dL以上 1998/11/28~2011/01/03
バナジン酸法(日立7600)
0.2~1.2 mg/dL
時間外検査
 測定法はルーチンと同様(H7180)
従来法(日立7450)との相関
 r=0.9989
 y=0.893x+0.100
 (x;日立7450)

検査法(最新) バナジン酸酸化法(日立LABOSPECT-008α) 2023/01/04 ~ 現 在
臨床参考値(最新) 0.4~1.5mg/dL
従来法との相関
r=0.999
y=1.01x-0.01
検査法(前回) バナジン酸法(日立LABOSPECT-008) 2016/10/01 ~ 2023/01/03
臨床参考値(前回) 2016/10/01より共用基準範囲に変更
0.4~1.5mg/dL
検査法(前々回) バナジン酸法(日立LABOSPECT-008) 2011/01/04 ~ 2016/09/30
臨床参考値(前々回) 0.2~1.2 mg/dL
時間外検査
 測定法はルーチンと同様(日立LABOSPECT-008 タイプ1)
従来法(日立7600)との相関
 r=0.999
 y=1.033x-0.026
 (x;日立7600)




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2016/10/01 9999/12/31     0.4-1.5 0.4-1.5
1 1998/11/28 2016/09/30     0.2-1.2 0.2-1.2
2 1992/01/17 1998/11/27     0.2-1.0 0.2-1.0
3 1986/03/01 1992/01/16     0.2-1.0 0.2-1.0
4 1900/01/01 1986/02/28     0.2-1.0 0.2-1.0