尿中好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン 略 称 U-NGAL
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 2~4時間 結果報告時間(至急) 120分
検査目的 尿中の好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン(NGAL)の測定。測定結果は、急性腎障害(AKI)の診断補助に用いられる。
臨床的意義 NGAL は分子量約 25 kDaのタンパク質で、通常、腎臓・肺・胃・腸などさまざまなヒト組織で非 常に弱く発現しているが、虚血再還流障害、腎毒性物質、敗血症、慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease;CKD)の急性増悪による腎障害によって速やかに腎の上皮細胞に発現し、尿中へ大量に 排出される。組織中のNGALの発現上昇は mRNAおよび蛋白量レベルで確認できる。腎臓でNGALは、 遠位尿細管から尿中または血中へ分泌され糸球体で濾過された後、近位尿細管で再吸収または尿 中に排出される。これらの特徴から、尿中 NGAL は腎機能低下の前に腎障害そのものを示唆するマ ーカーとなりうると考えられている。腎機能低下が認められるまたは腎障害のリスクが高い手術後、敗血症、多臓器不全、腎炎、腎毒性薬物等を投与されている患者における急性腎障 害診断の補助的指標に用いられる。
異常値所見 高値:AKI、尿路感染症、慢性腎臓病
保険情報 適用あり
採取容器名 白栓スピッツ
サンプルの種類 尿
ただしその他材料は参考値とする。
必要量:500μL
測定日情報 毎日

検査法(最新) CLIA法 2022/05/06 ~ 現 在
臨床参考値(最新) ・CLIA(Alinity i)
・30.5ng/mL 以下、21.7μg/gCr 以下
・r=1.00
・y=1.03x-0.75(x:アーキテクトi2000SR y:Alinity i)
検査法(前回) CLIA法 2017/11/13 ~ 2022/05/05
臨床参考値(前回) ・CLIA(アーキテクトi2000SR)
・30.5ng/mL 以下、21.7μg/gCr 以下
・r=0.999
・y=1.220x-1.216(x:外注 y:アーキテクトU-NGAL・アボット)




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2017/10/05 9999/12/31     0.0-30.5 0.0-30.5